金髪少女と出会いの物語

山猿の誘拐（完） ページ16

「私の名は、A.......


フフフ、良くもやってくれたわね、この山猿！！」

といい、１発巳早の鳩尾を殴る

「うっ！？.......

くっ.......

ははっ！いい女は違うな、またな、A」



『もう、私はあなたに会いたくはないわね』


「出所したら会いに行ってやるよ」


『遠慮しておきます』


ゼンと白雪はそのやり取りを見て、ため息をついていた


そして

「早く歩け！」


そう、兵に言われ連れて行かれた巳早だった


巳早が去り際にAのことをチラッとみたのは巳早だけの秘密だ




帰ったあと、ゼンとAはミツヒデと木々にたっぷりと怒られたそうな.......


それは、１時間続いた.......

翌日、

橋の上で話をするゼンと白雪

「役人の話だと、あの巳早って人に賊とかの繋がりはないらしいね

でも、暫くは身を守る用心はして置きます」


白雪の言葉に、あぁしか返さないゼン

白雪が怒っているかと聞くと、いやと言う


「じゃあ！少しでいいからこっちむいて、１０秒！

ゼン、迎えに来てくれた事、言って足りるものじゃないけど」


ありがとうと、言いかけると

ポンッ

白雪の頭に手を乗せるゼン


「５秒でいい、ほんとは少し怒ってたんだ

お前にじゃない、上手く言えないけど、自分自身にと言うか、俺は城の外のことを知れるだけで楽しかった

けど、知った後に出来ることが何かあるのかもしれない」


「ゼン...」

「白雪！あの山猿が別れ際にお前に聞いて答えなかったやつ

お前が自分で行くと決めた場所ってのは」



「あぁ、それ、私がこの国に来るって決めた理由

この国でゼンがどんな風に生きてるのか見たいと思って、それが叶う場所が私が行くと決めた場所」


「その場所、俺からもお前が見えると有難いな

白雪、俺も礼を言う」


無事でいてくれたからなと白雪の手を取りながら言うゼン




ここが

──私が立つ国

──立つ街

──立つ道

もし立ち止まってしまっても

自分で望んだ場所だから

きっと眩しい追い風が吹く






☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


やっと山猿編終わりました！


そして！次は待ちに待ったオビとの出会い編o(＞∀＜*)o



直ぐにでも書きたいのですが、予定などがありまして...

多分、休日の投稿になってしまいます( ´･ω･`)

辛いっ！早く書きたい...ｸﾞｽｯ



楽しみにして頂いている方、もう暫くお待ち下さい

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