烏野高校には、もう１人２年生が居たようで... (ページ9)

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『皆待ってる...ね。』

下を向き考えて事をしながら歩く。

東峰先輩僕が居なくなってどうしただろう。

時期エースだのなんだの言われてきたけど、

東峰先輩にも少しは期待されてたのかな...なんて。

逃げた僕には見向きもしないかな笑

もし今戻ったら＿＿＿＿

？「あだっ」

『っと...。』

考え事してたせいか誰かとぶつかったっぽい。

『ごめんな......』

？「すみません!!」

ぶつかったのはオレンジ髪の...少し背が低い奴だった。

西谷と同じくらいか?

1年...かな?

？「あ、あの!」

『ん?』

？「に、西谷さんに用があるんですけどっ!」

？「どのクラスか分かりますか!」

オレンジ髪の奴はテンパったようなぎこちない敬語で聞いてきた。

『あぁ西谷に用事?』

『西谷なら３組だよ。』

？「あ、ありがとうございます!」

何の用だろう...？

まぁ、いいか。

自販機へ行き「ぐんぐん牛乳」を買う。

別に好きってわけでもないけど背はもうちょっと欲しいから。

別に身長気にしてるってわけじゃないからな!!

西谷よりはデカイから!!

西谷よりはデカイんだけど...うん。

『...あれって。』

『東峰...先輩...？』

ふと窓を見ると、中庭に東峰先輩が見えた。

東峰先輩は菅原先輩と澤村先輩と談笑をしていた。

東峰先輩って、普段は少し気弱だけど

試合になると、絶対決めてくれるし、かっこいいんだよなぁ。

僕も先輩みたいになりたかったなぁ。

何て...。

？「あ!!さっきの先輩!」

『ん?』

あぁ、さっき西谷の教室聞いてたオレンジ髪の奴か。

『ちゃんと西谷には会えた?』

？「はい!」

？「後でレシーブ教えてもらうんです!」

『...レシーブ?』

...西谷にレシーブ教えて貰うってことは、バレー部なのか？

新しく入った１年かな?

？「ほんとは部活で教えて貰おうと思ったんですけど。」

？「今日部活ない日で...。」

？「急がば回れ?って言うじゃないですか!」

『急がば回れ...？』

え、どゆこと。

『もしかしてさ、善は急げ?』

？「あ......」

？「そ、ソレデス。」

オレンジ髪の奴は見るからにして顔を赤くした。

『ぷっ...ははっ』

このオレンジ髪の奴面白いなw

『ちなみにバレー部の１年?』

？「はい!」

『そっかそっか!』

『名前は?』

日「日向翔陽です!」

『日向か。』