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ー放課後ー
田中「...やっと終わった。」
帰りのHRが終わると、田中はいつものように疲れていた。
『おつかれ。』
田中「授業って何で存在するんだろうなぁ...」
『学校はそういうところだから。』
田「デスヨネー」
机の中に入れていた教科書などをカバンに入れ、帰る支度をする。
『じゃ、僕はお先に。』
田中「A、縁下のとこ行かなくていいのか?」
『あ...んだ』
『公民教えてもらえるよう頼むんだったな。』
『ついでに古典教えてもらおっと。』
田中「苦手だったっけか?」
『今回の単元よく分かんなくてな...』
田中「俺は全部分かんなかったぞ?」
その前にお前寝てたじゃん。
先輩に叩き起こされてたくせによく言うよ。
『んじゃついでに頼んでみたら?』
田中「だな!」
カバンを閉めて、肩にかける。
田中「で、お前はいつ戻ってくんの?」
『...またその話?』
『残念ながら、戻る気はありません。』
田中「...だからぁ」
田中「お前はもっと自分に自信を持て!!」
『えぇ...』
そんなこと言われてもなぁ...。
田中「そんなんだから彼女もできないんだぞ?」
『告られてもふってるからな。』
『彼女は出来ないんじゃなくてつくらないんだよ。』
自分がほんの少しモテるのは一応知ってる。
でも色恋沙汰にうつつを抜かすつもりはない。
田中「...」
『田中?』
田中を見ると、下を見てﾌﾟﾙﾌﾟﾙ震えていた。
『...なんか生まれたての小鹿みたい。』
田中「はぁ!?」
田中「もー怒った!!」
田中「絶対部活に呼び戻してやる!!」
『...えぇ。』
何でぇ...？
田中「そしたらお前一旦殴る!!」
『じゃあ逃げる。』
田中「くつ...」
『田中が僕に勝つなんてまだまだ無理だね。』
田中「はぁ!?」
縁下「いやどんな勝負だよ。」
『あ、縁下。』
田中「Aの奴が自慢してくるんだよ!」
『してないよ。』
いつ自慢なんかしたよ。
してないでしょ??
縁下「水野自慢とかするタイプじゃないだろ。」
『そーだそーだ!』
田中「いやいや、こいつさらっと自分モテるんで
みたいなこと言ってて...」
『自分モテないからって言い掛かりはよしてほしいよね〜』
縁下「そうそう。」
すると田中は床に崩れ落ちた。
田中「俺に見方はいねぇのかよ。」
『少なくともここにはね。』
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作者名：SkyMoon | 作成日時：2023年11月5日 16時
