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友達 ページ1
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「A！飯！パン！」
昼休みの教室で、ひかりの声がはっきりと聞こえた。振り返る前に、ひかりはズカズカと私の机に来てはパンを広げた。慣れた日常を指摘する気もなく、机に置いてあった教科書をしまう。
「今日はAの分も買ってきた！好きなの選んでいいぞ！」
「……ありがたいけど、どれでもいいからひかりが先選んで」
一点の曇りもない表情に申し訳ないと思いつつも、初めて言った本音だった。ひかりはきょとんとしながら座る。
「じゃあAはこれな！」
ここで一番人気と言われるパンを目の前に置かれて、気を遣われていることに今更気づいた。
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作者名：あのね | 作成日時：2023年3月17日 19時
