笑顔が可愛くてツンデレのアイツは俺の彼女だよ。【神威】 (ページ9)

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血が… ページ9

Aはすぐに病院に運ばれた。

銀「神威！」

威「銀八！
なんで？！」

銀「さっき連絡が入ったんだ。」

優「銀八先生。」

銀「橋本…」

神「神威ィ！
お前…よくもAを…！！」

銀「落ち着け神楽。」

医「すいません！
Aさんの血が足りないんです…！
どなたか分けてくれませんか…？！」

優「僕の血を使ってください！」

医「分かりました。
あと、もう一人…」

優「そんなに足りないんですか？！」

医「はい…」

威「俺のを使ってください…」

全「？！」

威「お医者さん、血液型が一緒ならいいんでしょ？」

医「はい。」

威「俺、Aと同じだから。」

医「分かりました」

俺は腕をまくり、その場で血を採った。

かなり採られたので、腕が若干青白い。

これでAが助かれば…

数分後…

看「皆さん、病室に案内します。」

威「あ、はい…」

ガラッ。

威「………」

Aはベットに横になり、酸素マスクを付けていた。

腕には針がささっており、さっき採った俺たちの血が入った袋に繋がっていた。

看「左手首にかなり傷痕がありました。
切って治して切って治しての繰り返しをして皮膚が薄くなり、大量出血になったようです。」

優「そうですか。」

看「まだ麻酔が覚めてないので、あと少しお待ちください。」

銀「はい。」

俺はAの手を握った。

暖かいような、冷たいような感じだった。

威「ごめん…ごめんね…」

ぽたぽたと涙がシーツを濡らす。

美「Aさん！」

神「美子！」

美「ま、まさか…こんな大事になるとは…」

ガッ！

神楽が、佐藤の胸ぐらを掴んだ。

神「テメェ…
よくどうどうと入ってこれたな…」

美「………」

神「なにか言ったらどうアルか…
せめて謝れヨ…」

美「…わかった…」

佐藤は俺の前にきて、頭を下げた。

美「神威君…ほんまにゴメン！
うち、Aさんをこんな目にあわせてもーた！」

威「俺には謝らなくていい。
Aの目が覚めたら、Aに謝ってね…」

美「もちろんや…！」

神楽は、気に入らないって顔をしていた。