第八夜<少女> ページ10
中に入ると、崩れかけた建物らしき残骸がいくつも転がってはいるが、やはり人やアクマの気配は微塵たりとて感じなかった。
「・・・リナリー、コムイさんの言っていたのは本当にここ・・・」
「誰・・・ですか・・・?」
「「「「?!!!」」」」
場所を間違えたのかと僕がリナリーの方を振り返った時、ふっと僕の背後に人の気配が生まれ、小さな少女らしき声がその場に漂っていた静寂を打ち消した。
まさか幽霊なんじゃ・・・と非科学的な事を考えながら、そっと振り返って、僕は思わずその場に膝をつきそうになった。
深い青色の髪と印象的な琥珀色の瞳を持ち、左の横の髪を三つ編みに結っている少女が、折れた柱の影に隠れるようにしてそこに居た。
こちらを見る蜂蜜色の瞳は怯えたように微かに震えていて、悲しそうな顔をしている。
僕が驚いたわけは、人がこんな所に居たのもあるが、何より・・・その少女は僕の夢に出てきた少女と瓜二つだったからだ。
「な・・・んで・・・」
「・・・?!え、と・・・ぼ、僕・・・」
僕が呆然と呟くと、少女は戸惑ったように辺りに視線を彷徨わせた。
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つきのかりん(プロフ) - 無事完結させる事が出来ました!どうぞこれからも宜しくお願い致します!! (2015年1月6日 0時) (レス) id: 07440e95d6 (このIDを非表示/違反報告)
つきのかりん(プロフ) - Kさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2014年8月16日 2時) (レス) id: a15fc9cb35 (このIDを非表示/違反報告)
K - 頑張ってください! 応援してまーす\( ´ ∀ ` )/ (2014年8月14日 22時) (レス) id: 6f49b786e4 (このIDを非表示/違反報告)
つきのかりん(プロフ) - 初コメントありがとうございます!!今プロットを練っているところなので、もうしばらくお待ちください!!更新頑張ります!!(^^) (2014年7月20日 23時) (レス) id: 0f8a230ef4 (このIDを非表示/違反報告)
シュラ - 更新頑張って下さいね(* ̄∇ ̄)ノ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 97a80a6ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つきのかりん | 作成日時:2014年6月17日 22時