◇白い手 ページ3
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俺に気がつくと、不意に止まるその音。
だから俺がその人に近づいて、抱き締めた。
困惑してるのが、顔が見えなくてもよく分かる。
ごめん、
俺、そんな言葉しか今持ってないんだ。
俺は、俺の事を思って叱ってくれるAさんを、またつよく抱き締めた。
今俺が抱きしめても、きっと温もりなんて伝わらないけど。
「･･･風邪引いちゃうから、帰ろ。今日はうちに泊まっていいから。」
諦めたようなその声色に少しやりすぎた、と思ったけれど。
「ほら、行こ？」
笑顔で差し出されたその白い手を見て、俺も笑顔になれた。
「･･･雅紀には、そーゆー顔の方が似合ってる。」
ぼそりと呟いたAさんの言葉には、俺は何も言わなかった。
そしてAさんの白い手を、ポケットに入れて温めておいた俺の手で包む。
「つ、めた！」
その小ささと冷たさに、思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
「お仕事、お疲れ様です。」
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「ありがとう。」
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その笑顔が、俺の冷えた心を溶かし始めた。
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蓮 架(プロフ) - ニノちゃん大ちゃん。さん» はじめまして!コメントありがとうございます(*´∀｀*) うわわ、凄く嬉しい言葉ありがとうございます! 相葉くんの想い、伝わるといいですけどね(笑) (2013年11月9日 21時) (
レス) id: 73c955a866 (このIDを非表示/違反報告)
ニノちゃん大ちゃん。(プロフ) - 初めまして。一気に読んじゃいました、このお話の続きが気になるくらいはまっちゃってます☆相葉君の思いつたわれーって思ってます(笑) (2013年11月9日 21時) (レス) id: c3f188c7ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 架 | 作成日時：2013年11月6日 18時
