体育教師と運動音痴:1 ページ10
「必死にやっててもふざけてるって思われるんですよ!?
何でこんなのが出来ないんだって、意味が分からないって言われるんです。
自分にだって分からないのに。
でもリズムが全くとれなくて。
バレーでジャンプして打てって言われても、
そこの踏切で跳べって言われても、そのタイミングが掴めないんです。
体育祭前なんて、迷惑は掛けないようにって思ってどれだけ走り込んでも、足が重くて持ち上がらないし。
自分だって、皆に迷惑、掛けたくない、のにッ!」
「、、、Aー。ストップ、な?」
ふと気づいた頭に感じた重みに、Aはそっと目を閉じる
今回、こいつ相当心が折られてんなー、、、。
女子のサラサラとした髪、
最近になって撫で始めた、Aの髪。
Aがこうやって元気がない時は必ず撫でるようにした。
Aの頭に手を乗せた青峰は、考えを巡らせた
さて、これからどうしたものか。
そもそも、この事態の大きな原因である黄瀬というのは青峰にはよく懐き笑顔を絶やさない良い生徒に見える
しかし、彼は自分が認めていない相手にはかなり冷たく接する節が確かにある
中学の頃から働いているためか、誰とうまく付き合えば自分に得があるかどうか心得ているように思う
Aはクラスで目立つ存在ではないし、特定の教師に気に入られるような人物でもない
だから、どうでもいい。
害も得もないAにどう思われようと構わないので、黄瀬はAに対して本音をぶちまける
恐らく言いたいことを言っているだけで、周りにまでAのことを悪く思わせようなどと子供っぽいことは考えていない
しかし、Aが堪えているのは「黄瀬の言動」ではなく、「黄瀬の言動による周りの言動」だ。
____黄瀬は自分の影響力というものをもう少し理解してくれればいいのになあ。
青峰は今頃、クラスで中心になっているだろう、黄色の彼を思い浮かべた
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吉舎 奏多(プロフ) - 久しぶりにみた傑作です…!!!頑張って下さい(´∀`) (2017年10月16日 6時) (レス) id: 2be624847e (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ - あああ青峰君が優しくて萌えました!凄い面白かったです!更新待ってます! (2017年10月15日 13時) (レス) id: f0f45dbb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キセキ | 作成日時:2017年10月9日 22時