運動音痴と人気者と体育教師:3 ページ3
シン、と冷えきっていた空気が大きな声によって切り開かれる
体調の悪くなった生徒の付き添いで保健室へと姿を消していた体育教師が、
体育館に広がる異様な雰囲気に気づいて眉根を寄せる
そこでようやく黄瀬はAを解放した
「おかえり、青峰っち!何でもないっスよ〜」
「センセーを付けろ、センセーを」
黄瀬の視線がAから離れた瞬間、皆何事も無かったかのように授業体勢に戻ってゆく
なんてあからさまなんだろう、と俯いたままAは下唇を噛んで耐えた
黄瀬の鋭い眼光は、Aをその場に貼り付ける
彼が口を開くとえも言われぬ緊張感が漂うのだ
睨まれた立ち位置で棒立ちのまま動けずにいると近づいてきた足音がAのすぐ側で止んだ
そして顔を伺うわけでもなく、聞いてくる
「A、なんかあったか?」
「、、、なにもないです」
どうみても、何かしらあっただろ。なんて言えるはずもなく
今年から、Aのクラスを受け持つことになった体育教師である、
青峰大輝は
それ以上は何も言うことなく、
ただ、そんな俯いたままの生徒のつむじを黙って見下ろしていた
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吉舎 奏多(プロフ) - 久しぶりにみた傑作です…!!!頑張って下さい(´∀`) (2017年10月16日 6時) (レス) id: 2be624847e (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ - あああ青峰君が優しくて萌えました!凄い面白かったです!更新待ってます! (2017年10月15日 13時) (レス) id: f0f45dbb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キセキ | 作成日時:2017年10月9日 22時