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意識:1 ページ13

青峰はなぜ自分にこれほど、親身になってくれるのだろう。








迷惑なら迷惑とはっきりと告げる男だから、何も言わないということはこうして週に2度Aが訪れることは受け入れて貰えているのだろう






しかし、それが何故なのかは分からない








面倒な生徒だと切って捨てられてもおかしくないのに、


Aが知らないだけで、ほかの生徒にもそれぞれこういった機会を与えているのだろうか








考えにふけるAの頭を撫でていた青峰の手が頬まで下りて、まるで悪戯を仕掛けるように柔らかな肉をふにふに引っ張った





それを特に咎めることもせず、Aは青峰を見つめる





すっと通った鼻筋



ひとえで一見怖そうに見えてしまう目元は今は何が楽しいのか緩んでいて。






あれ、先生ってこんな顔してたっけ。








黄瀬とは異なるタイプではあるが、青峰もかなり整った顔をしていることに今更ながら気づく







こんな近くで、しかも自分より数十センチ背の高い彼を見下ろすのは初めてなので新鮮だった






視線を僅かに動かすと、床に脱ぎ捨てていたAの上靴と青峰の足が並んでいるのが視界に入る




パッと見て分かるその大きさの違いを、訳もわからずすごい。と思った





「先生って、足大きいんですね」





「ん?ああ、そうかもな。Aもこれくらいなれるんじゃね」







なりません。と少し不機嫌になるAに青峰はわりぃと笑いながら謝った





床を見下ろした青峰がAの靴を拾い上げる




汚いですよ、というAの呟きを無視して、ソファから下ろされたAの足を青峰がヒョイと持ち上げそのまま自身の膝の上に乗せた






何をするのか。と目を瞠ったAに、青峰は手に持った靴をゆっくりと丁寧に履かせ始める






「ちっせー足」





「、、、、」







それはほんの一瞬。






目の前をぱちぱちと、星が散ったようだった







(何か、、、恥ずかし、、、)








親が子供にするような動作に何故か酷く羞恥を感じ、Aは青峰を直視出来なくなった





青峰の筋肉のついた腕




大きな手に、自分の体はされるがままになる







特に意味は無い、意識するほどの行動ではない。






当たり前だ。









何度も唱えながら、しかしそんな意に反して、









Aの心臓は確かに青峰を意識してどくどく唸った

意識:2→←体育教師と運動音痴:3



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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 青峰大輝   
作品ジャンル:恋愛
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吉舎 奏多(プロフ) - 久しぶりにみた傑作です…!!!頑張って下さい(´∀`) (2017年10月16日 6時) (レス) id: 2be624847e (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ - あああ青峰君が優しくて萌えました!凄い面白かったです!更新待ってます! (2017年10月15日 13時) (レス) id: f0f45dbb72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キセキ | 作成日時:2017年10月9日 22時

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