5話 ページ6
『私の仕事は終わった。怪我をしている刀剣もなし、汚いところなし。よし、寝よう』
「はぁ…………」
あの後、了承の返事をほぼ霊力による圧力で言わせ、その足で離れへとやってきた
これで最早この本丸に審神者はいらない。具体的に言えば霊力以外の面では審神者が居なくてもやって行けるだろう
そんな中で私のやることと言ったら、もう離れで残りの人生をダラダラと過ごすしか無くなったのだ
貯金は今までのキャリアウーマン時代に貯めた莫大な額があるし、遊んで暮らしても親戚100人位には遺産を分けてあげれるぐらいである。そんなことしないけど
早速、1番広い部屋にベッドを組み立て布団を設置し、これから増えていくであろう漫画のための大きな本棚を置き、必要最低限の服を入れるクローゼットを置き、厨には最新機器の家電を設置した。これで引越しは完了である
これはこれで大分労力を削ったので、ボフンと大きな音を立ててベッドに飛び込む。目を瞑ればすぐに睡魔が襲ってきた
よし、今日も私頑張った。おやすみ……
「とーう！！寝かせませんよ審神者様！！！」
『うぐふ』
しかし、その至福の時はあの管狐に邪魔された
彼の愛らしい前足からくりなされた重い一撃は、私の後頭部にクリティカルヒットし、ちょっと脳が揺れた
『なんなのこんのすけ。いいじゃん。これが理想の本丸だよ』
「何を言っておられますか！このプロジェクトの本質は、人嫌いの刀剣男士達に、何とか人を克服してもらう為のものなのですよ！自分から関わりを切ってしまっては元も子もないでしょうがァァァ！！」
『うるさいな。別に今すぐじゃなくたっていいでしょ。暫くは刀剣男士達で過ごさせて、穏やかな日々が続けば考え方も違ってくるもんでしょーが』
「た、しかにそうですが……このまま慣れて貰わなくなってしまったらどうするのですか！用済みとしてこの本丸が解体されてしまいますよ？！」
『いやいや、しないでしょ。元々ブラック本丸再生プロジェクトは、練度が高めのブラック本丸を何とか解体せずにそのまま戦力維持をさせる為のものなんだし、私がダメだったら他のもっと意識高い系の人が後任で来るよ』
「ぐ、ぬぬぬ………」
『とりあえず今日は寝かせてよ。こちとら今まで仕事1本で生きてきて、ポカンと空いた時間をどうすればいいか考えあぐねてるんだから』
そう言って、私は掛け布団を頭から被る
これ以上、こんのすけのお小言を聞く気にならず、そのまま目を閉じた
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年12月19日 22時) (
レス) @page44 id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 夜中に笑い堪えるの大変なんだぞ (2022年11月20日 22時) (レス) @page17 id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - 展開おもろ！！神が沢山…！応援歌を即興で作ろ（真顔）← (2022年11月19日 16時) (レス) @page44 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 夢主ちゃんハイスペすぎて鼻血出そうです…！！続き、楽しみにして待ってます！ (2022年10月3日 23時) (レス) @page43 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 好きです…!!!!!!!!とても面白かったです!!!!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2022年9月8日 23時) (レス) @page43 id: 25d0243371 (このIDを非表示/違反報告)
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