《番外編》Happy birthday to me ページ17
凛月くん誕生日おめでとうございます！
※凛月視点。
今日は9月22日。
俺の誕生日。つまり俺が主役ってこと。
Knightsやあんず、事務所のみんなにお祝いされて一頻りイベントを楽しんだ後、｢後片付けは任せてちょーだい｣なんてナッちゃんに背中を押されて帰路に着く。
事務所のビルの扉を抜けようとして、ふと足を止める。
(ま〜くんはまだ仕事かなぁ)
なんて、もう祝ってもらっているけれど、昔はもっと一緒にいられたのにと寂しくなる。
あと数時間も経てば今日が終わってしまう。
楽しくて、幸せな時間はあっという間に過ぎていくんだ。
楽しかったし、嬉しかったけど、その分終わってしまうことが残念で仕方ない。
それにまだ──
まだ、Aに…。
『凛月っ！』
｢！……A｣
本当はただ、Aが隣でこの日を祝ってくれればそれだけでいいんだ。
｢と、ま〜くん…｣
｢なんだよ。その不服そうな顔は〜？｣
｢いやー、誕生日ぐらいAと2人っきりにして欲しかったなぁと思って｣
｢……あ、そっか。だよな｣
｢ちょっと、真に受けないでよ。ま〜くんに祝ってもらえるのもめちゃくちゃ嬉しいし、逆に祝ってもらえなかったら世界を呪うから｣
｢こわっ。毎年祝ってるだろ〜。やめろよな｣
スッとま〜くんから、Aに身体を向ける。
｢Aも来てくれてありがとう｣
『部外者だから、入館許可貰うのに手間取っちゃったんだけどね…色んな人が協力してくれて何とか間にあったんだ』
｢……そっか｣
多方、ま〜くんが兄者に伝えて、兄者が手を回したのだろう。
……今度会ったら少しは優しくしてやってもいいかもね。
『もう帰るとこだったの？』
｢うん。イベントがさっき終わって後片付けは主役はしなくていいらしいし……あ、もしかして終わってすぐ帰らされたのって、Aとま〜くんが来てくれるってみんな知ってたから…？｣
2人を見ればニコッと眩しい笑みを浮かべて笑った。
『凛月。あらためて、誕生日おめでとう…！』
｢おめでとう！｣
そう2人から差し出されたプレゼントを受け取って、ぎゅっと大事に胸に抱えた。
｢ありがと…♪｣
意図せず笑みが溢れる。
きっと俺は今とんでもなく緩んだ顔をしているんだと思う。
けど、それでもいい。
一歩、Aに近づいて、無防備な彼女の頬に口付ける。
『っ……！？え！？』
｢はぁ！？｣
｢ふふっ♪｣
今日はこれぐらい許されるよね？
｢大好きだよ｣
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←一歩前進…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
安城(プロフ) - 恋乃さん» コメントありがとうございます！無理のない範囲で更新頑張りますので、またお暇な時にでも読みに来てやってくださると嬉しいですー！ (2021年3月27日 19時) (
レス) id: 6990b31a24 (このIDを非表示/違反報告)
恋乃 - この作品物凄く好きです凛月がどうやって付き合うのか気になります無理せずに頑張って下さい応援しています (2021年3月26日 23時) (レス) id: 0410a23887 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：安城 | 作成日時：2021年3月23日 19時
