裏切られた女の子は新しい感情を知りました。【あんスタ】【東方】

気持ちは募るばかり 凛月side ページ26

さすがにそろそろレッスン行かないとセッちゃんが怒りそうだなぁ〜、と考えながら廊下を歩いていたら。


『りぃぃぃぃぃぃぃ！』


急に前からAが抱きしめてきた。
ちゃんと受け止められて良かった。


凛月「うわっ、びっくりした…」


『ねぇー、りぃ。Knightsの皆を集められる？』


多分、俺の顔は赤いと思う。
だってさ、好きな人が抱きついてきたんだよ？
それで嬉しくなって顔が赤くならないヤツなんていないでしょ。


凛月「え？まぁ、今日レッスン日だし、出来るけど…」


『ほへー、じゃあレッスン室行くか！』


と、急に手を繋いできた。
ちょっと嬉しいかなぁ。


〜レッスン室〜


ある程度いつもの会話をして、Aから事情を聞いてみた。

そしたら、凜々にKnightsの皆を返せと言われ、結菜と買った大事なペンダントを捨てると脅された。
その場では『皆に聞いてみる』としか言えなかったと。

しかも腹立つことに、
「あんたみたいなブスより、私を選ぶに決まっている」
とまで言ったらしい。


凛月「うわ、なにそれ…」


自分の事を棚に上げるのも、Aを侮辱したことも、俺達が本気でアイツの味方に戻ると信じきっているのも、腹が立つ。


もちろん、俺も皆もAの味方。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その次の日の朝。
アイツに声をかけられた。


凜々「凛月くん…」


凛月「なに？俺、眠いんだけど。」


声をかけられるなら、Aか結菜が良かった…


凜々「凛月くんはさ、何でAちゃんの味方なの？脅されてるの？
それなら、私が頑張ってAちゃんに言ってみるから。」


勝手に脅されていると決めつけないで欲しい。


凛月「別に脅されてないし。
俺はAの味方が良い。それだけ。
それじゃあ。」


そう言って教室に入ったら、Aと結菜がいた。


『あ、りぃ。おはよ〜』


結菜「凛月君、おはよう。」


アイツと結菜の俺への呼び方は一緒だけど、結菜のは全然イラつかない。
まぁ、アイツが嫌いだから呼ばれたくないって分かっているけど。


凛月「おはよ〜。何で結菜いるの？」


結菜「誰もいないから、少しAと話してたの。
この学院のこと、詳しくは知らないから。」


『そー。』


だから俺も、時間ギリギリまで、2人と話した。
楽しかったよ。


やっぱりAへの好きの気持ちは募るばかりだ。

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