【あんスタ短編集】アイドルとの甘い時間をどうぞ (ページ1)

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真緒×苦労人同士ページ1

「衣更殿～！拙者の忍者同好会が大変でござるよ！！」
「おおっと！全く仕方ないな～。後で仕事回してやるから泣くなって。」

トリスタのプロデュースのため、防音室へ向っていた私は、偶然渡り廊下で忍くんと真緒くんを見かけた。

「ううっ。衣更殿～」
「だから泣くなって。ん?Aか。悪い、生徒会の仕事が長引いちまって‥今から顔出しに行くつもりだったんだ」
「ううん。私も今から行くつもりだったから」

真緒くんはトリスタのために、わざわざ面倒な役を一身に受けている。
いつも大変だの、面倒だとか文句を言いつつもしっかり仕事をこなし、さらに人を気遣うその優しさに、いつしか私は

惹かれていた。

今日だって廊下で真緒くんの後ろ姿を見つけたから、回り道して後を追ってきたというのに、
肝心の真緒くんは忍くんをなだめていた。

「む。衣更殿はユニット活動日でござったのか?ならば拙者はここで退散するでござる！A殿も」
「ったく。仙石も大変だな」
「真緒くんの方が大変だと思うんだけどな」
「そ～か？つうか、俺の場合は自業自得っていうか…」

苦笑いする真緒くんを見て
私は自然と言葉を発した。

「それでも凄いよ！私、そんな真緒くんが好きだもん！！」
「‥‥えっ！お、お前、今のっ/////」
「へ‥？あっ！」

い、言ってしまったぁぁ！
自分の事をここまで恨むことは、多分後にも先にもないだろう。
もっとしっかり伝えたかったな。

しかし、今の私にもう一度伝える勇気など皆無だった。

もしも振られたら。

最悪の考えがよぎり、沈黙に耐えきれず下を向いていた私の頭がふわりと撫でられた。

大きくて男の子らしい、骨ばった手に優しく撫でられる度に心臓がドキドキとうるさい。

「A」

不意に大好きな声で呼ばれ、反射で顔を上げると

‥‥chu♡

「へっ！？////」
「聞き間違いじゃ、無いんだな？」
「う、うん////」
「よかったー!Aの事が好き過ぎて、夢見てたとかじゃなくて本当によかった！!」
「え、えっと、それって…」
「先に言わせちまったけど」

「A、俺はお前が好きだ。‥‥付き合ってくれるか？まあ、拒否権はないけどな(ﾆﾔ」

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「またキスして欲しいんなら、1番右の☆を押してくれ♪」