扱い酷くないですか皆さん【文豪ストレイドッグス】

ツンデレ45 ページ45

太宰視点

如何しよう。彼女が織田作みたいに死んでしまったら如何しよう。

頭の中には其しか無かった。

彼女までもが死んでしまったら私は如何すれば良い？

私の唯一の光と云っても過言では無い彼女が死んでしまったら。

私も未遂などしていられない。

正常に働かない頭を動かし、私は彼女の無事を祈った。

東京の、目的の場所に着く。

先程また、端末に電子手紙が届いた。

場所を指定するものだ。其処に彼女も居るらしい。

「……無事で居て呉れ給えよ」

「シケた面してンじゃないよ太宰」

「………はい」

指定された場所には一時間半程で着いた。

如何やらこの建物の中に彼女と犯人は居るらしい。

「……赦せない」

敦君が呟く。

「先に様子を見て来ます」

細雪で姿を消す谷崎君。

こんな時、私は如何すれば良いんだろう。

誘拐された誰かを救出するという経験が余り無いのだ。

大事な人程特に。

「……谷崎です。少し悲鳴に近い声が中から聞こえます。少なくとも生きてはいます」

「行くぞ」

通信を切り、社長の声と共に私達は駆け出す。

ポートマフィアも上から行くようだった。

あの蛞蝓の重力操作が、建物を揺らす。あの莫迦もっと考えたら良いのに。

そして、部屋に突入する。すると、目的の人物ともう一人が、楽しそうに遊んでいた。

「……ちょっと待って」

頭の整理が全く追い付かない。







中原視点

場所も判り、屋上で突入体制を取る俺達。

銃に弾を入れる立原や樋口。爆弾を持つ梶井。獲物を大切に持つ銀。メスを仕込む首領。

俺も、異能が無意識に出てしまい、抑える。

武装探偵社の幻像の異能者が現状を伝える。

また単身で行こうとする芥川を落ち着ける。

「却説、行くよ」

首領の合図と共に駆け出す。

無事で居て呉れよ。俺は未だ想いを伝えても居ねェンだ。

死んだらぶっ殺すからな。

そして部屋の前で探偵社と合流。

広津の異能、落椿で扉を弾き飛ばし中に入ると、柚と犯人であろう男がトランプをしている状態で固まっていた。

柚の手にはババ。

俺は頭を抱えた。

「……ちょっと待って呉れ」

頭の整理が全く追い付かねぇ。








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「「何だっけ？」」
「あ、身代金」
「其だ。持って来たげふぅっ？！？！」

柚は無事に救出？され誘拐犯と連絡先を交換してまた会う約束をして別れた。



皆はお金欲しさに誘拐しちゃ駄目だぞ！とは誘拐犯談







“何だこの茶番”

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