革命 ページ27
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Aに睨まれた零は、｢美人が睨むと怖いのう｣と呑気に流した。まずAは、零のやたらと年季の入った口調に驚く。そして全く怖がっているようには見えない。
零は『Trickstar』の面々を棺桶の上から見据えると、静かに口を開いた。
「おぬしらの革命に、手を貸してくれぬかと思ったんじゃよ。『Trickstar』の最終的な目標は、『fine』を倒すことじゃろう。それなら天祥院くんのいちばん近くにおった人物を味方につけるのが早い」
「革命？」
話から察するに、この目の前の2年生たちは『Trickstar』というユニットのメンバーで、彼らは『fine』を倒して革命を起こそうとしていると言うのだ。
去年、英智の起こした改革を間近で見ていたAは、『革命』という言葉の響きにひどく動揺した。まさか再び聞くことになるとは思わなかった。
『Trickstar』中でも特に革命への思いが強いのか、北斗の鋭くも情熱を秘めた目がAに向けられる。
｢朔間先輩の言うように、俺たちはこの学院を変えたいと思っている。最終的には、『fine』との戦いになるだろう。A先輩がこちら側についてくれるなら、心強い｣
｢でも私、あんまり役に立てないと思う。英智のそばにいたのは去年のことだから………｣
頼られるのは嬉しいが、あまり活躍に期待されても応えられないとAは思った。現に英智はまだ入院中である。
心配そうな顔を見せるAを見て、零が続ける。
｢安心せい。Aをステージに上げ、戦力にしようとはこの子らも思っとらん。おぬしに担ってもらいたいのは、天祥院くんの揺さぶり役じゃな｣
「天祥院くんは、お主のことが大好きじゃろ？」と、零は語尾に音符がつくほど愉快そうに笑った。英智と親しいわけでもなかったはずなのに、どうしてわかったような口ぶりなのか。
この際、重要なのは役に立つか立たないかではないのだろう。零や北斗の目的は、「お前の手放したAはこちらの味方だぞ」と英智に表明することだ。
英智とは今後関わらずに高校生活を終えようとAは思っていたのだが、革命だ下克上だと刺激を与えて大丈夫なのか。
Aは返事をできずにいた。
続く
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wx667p9bc7(プロフ) - 続き気になる〜 楽しみ (1月16日 20時) (
レス) id: 3c68cd38f5 (このIDを非表示/違反報告)
トド(プロフ) - ゆさん» 大変お待たせいたしました！これから更新進めていきますのでお楽しみに！ (10月15日 23時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - とても続きが気になります！余裕がある時に執筆いただけたら嬉しいです՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞ (10月8日 23時) (レス) @page1 id: 11ae07be49 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - アテネさん» ありがとうございます！前作が完結したらバリバリ進めていきたいと思います (8月31日 21時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - これから頑張れー (8月31日 21時) (レス) @page1 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月31日 20時
