龍王戦 ページ22
＿＿＿＿＿
ガーデンテラスに来てみたものの、あまり
ここに来る途中の購買で買った菓子パンを静かに頬張る。空いているガーデンテラスの代わりに、どうやらグラウンドの方が騒がしい。
ぼっち飯ということで、食事中でも構わずにスマホで調べてみると、『龍王戦』というドリフェスがこの昼休みに開催されるようだ。
(あとで行ってみよう)
休学期間が長かったため、現在の夢ノ咲学院の空気を掴むには実際にライブを見るのが1番だろう。どうも、『龍王戦』はアイドルのライブというよりも格闘試合に近しいようだが。
Aがのんびりとグラウンドに向かっていたら、喧しいほどにかき鳴らされていたギターの演奏が急に止まった。『龍王戦』が終わってしまったのだろうか。
もっとも、Aは関係者でもない、いち野次馬なので見れなくとも損はしないのだが＿＿＿
(うん？ライブにしては空気が……)
どこか物々しい雰囲気で、ライブのような熱気は感じられない。
更に近づいてみると、グラウンドの仮説ステージの周りを兵隊のように屈強な生徒たちが包囲していた。襟元のバッジを見るに、生徒会の役員たちだ。
彼らの包囲網の中では、また他の生徒たちが逃げ惑い、状況は混沌と化していた。どうやらドリフェスどころではなさそうだ。
そしてステージを取り囲む生徒会役員を、軍師のように指揮する人物がひとり。
「蓮巳くん？」
「A……帰ってきていたのか」
遠くからたった一言つぶやいただけなのに、相変わらずの地獄耳である。敬人は約半年ぶりに姿を見せたAに、一瞬驚いた表情をしたが、すぐに元の毅然とした顔つきに戻った。
そんな彼に、Aは手をひらひら振りながら近づく。訳のわからない状況で、知り合いに会えたので嬉しかった。
「久しぶり、今日から復学したんだ。相変わらず忙しそうだね……」
「それは貴様も同様だろう」
実際忙殺されているようで、敬人は深いため息をついた。同い年のはずなのに、歴戦のサラリーマンのように見える。
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wx667p9bc7(プロフ) - 続き気になる〜 楽しみ (1月16日 20時) (
レス) id: 3c68cd38f5 (このIDを非表示/違反報告)
トド(プロフ) - ゆさん» 大変お待たせいたしました！これから更新進めていきますのでお楽しみに！ (10月15日 23時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - とても続きが気になります！余裕がある時に執筆いただけたら嬉しいです՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞ (10月8日 23時) (レス) @page1 id: 11ae07be49 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - アテネさん» ありがとうございます！前作が完結したらバリバリ進めていきたいと思います (8月31日 21時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - これから頑張れー (8月31日 21時) (レス) @page1 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月31日 20時
