【チェックメイト】 ページ15
＿＿＿＿＿
ある夜、Aのスマホが鳴った。英智からの電話かと一瞬身構えて画面を見ると、珍しいことに相手は瀬名泉だった。
「もしもし？電話なんて珍しいね、どうしたの？」
［単刀直入に聞くけど。レオくんのこと何か知らない？］
「私が休学してからのことは何も知らないけど………何かあったの？」
レオとは並のクラスメイト、程度の関わりしかない。こころなしか泉の声も疲れている様子で、Aが何事かと尋ねると静かにため息をつく音がした。
泉の話はこうだ。ユニットの仕組みやドリフェス制度が導入され、大所帯でいる意味がなくなった『チェス』はバラバラに分裂した。
レオや泉は『Knights』を名乗ってかつての仲間たちとの争いを繰り返し、レオは連日のライブの中で磨り減っていった。学院に敵だらけの『Knights』はドリフェスで票を得られず、戦績も芳しくなくなる。
そしてドリフェス『チェックメイト』以降、だんだんと壊れていったレオはついに行方不明になってしまったと。
Aは聞いているだけで目眩のような感覚がした。Aの記憶の中のレオは無邪気で自由奔放で、そんな彼が壊れるとは余程切羽詰まっていたのだろう。
［どうも天祥院が『チェス』が自滅するのを狙ったっぽいんだよね。『チェス』の前のリーダーを失脚させたのも、ユニット制とかドリフェスを取り入れたのもあいつみたいだし。
Aなら何か聞いてるかと思ったんだけど］
そこまでを聞いて、Aはスマホを取り落としそうになった。何も知らない。英智が『革命』の裏でこんなところにまで手を回していたなんて。
Aはいつかの零の言葉を思い出す。
＿＿＿「なぁ、おかしいと思わね〜か？」
＿＿＿「 『五奇人』とか呼ばれてる連中のお頭である俺と、女子アイドルの中じゃトップのAが、同じような時期にいなくなるんだと」
あの時は零の真意がわからなかった。まさか誰かに多忙を仕向けて学院から遠ざけるなんて、そこまでするような人物がいるはずないと。
しかし、今なら1人思い浮かぶ。とても信じたくはないけれど。
英智なら、やりかねない。
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wx667p9bc7(プロフ) - 続き気になる〜 楽しみ (1月16日 20時) (
レス) id: 3c68cd38f5 (このIDを非表示/違反報告)
トド(プロフ) - ゆさん» 大変お待たせいたしました！これから更新進めていきますのでお楽しみに！ (10月15日 23時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - とても続きが気になります！余裕がある時に執筆いただけたら嬉しいです՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞ (10月8日 23時) (レス) @page1 id: 11ae07be49 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - アテネさん» ありがとうございます！前作が完結したらバリバリ進めていきたいと思います (8月31日 21時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - これから頑張れー (8月31日 21時) (レス) @page1 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月31日 20時
