え……夢主って私じゃないの……？ (ページ32)

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29話ページ32

突如聞こえた東堂先輩の声

野薔薇「な、そんな……！」

東堂「お！上着あった」

野薔薇「伏黒は……？」

真希「大丈夫だ、パンダ達がついてる」

A「なら多分、大丈夫か」

狗巻先輩の
「動くな」(とてつもないイケボ)
は、かっこいいよね

東堂「楽しんでるようだな」

真依「冗談！私はこれからなんですけど」

そう言って立ち上がり、私が投げた銃を取る

東堂「ダメだ、お前と違って俺にはまだ東京に大事な用があるんだよ」

東堂「高田ちゃんの個握がな！」

チケットをポケットから取り出し見せる東堂先輩

女全員「「「「へぇー……」」」」

いやでも、個握が当たるとか凄いな

東堂「乗り換えミスってもし会場に付けなかった時、俺は何しでかすかわからんぞ？」

東堂「着いてこい、真依」

真依「もう！勝手な人……！」

そう言い、真依さんは東堂へついて行く

真依「あんた達、交流会ではこんなものじゃ済まないわよ」

野薔薇「何勝った感出してんだ？！制服置いてけや！ゴラァ！！」

A「野薔薇……」

ゴンッ

野薔薇の頭を道具で殴る真希先輩

真希「やめとけ、バカ！」

真希「ここじゃ勝っても負けても貧乏くじだ」

真希「交流会でボコボコにすんぞ！」

.

.

.

野薔薇「ねぇ、真希さん」

野薔薇「さっきのこと本当なの？呪力がないって……」

恐る恐る野薔薇が質問する

真希「本当だよ、だからこのメガネがねぇと呪いも見えねぇ」

真希「私が使うのは呪具、初めから呪いがこもってるもんだ」

真希「オマエらみたいに自分の呪力を流してどうこうしてるわけじゃねぇよ」

野薔薇「じゃあ、なんで呪術師なんか……」

真希「嫌がらせだよ」

かっこいい……！

真希「見下されてた私が大物呪術師になってみろ？家の連中、どんなツラすっかな？楽しみだ」

その言葉に私たちはは目を輝かせる

そして顔を見合わせて頷く

真希「ほら！さっさと硝子さんとこ行くぞ！」

野薔薇「私は真希さん、尊敬してますよ！」

A「真希先輩ってかっこいいもんね」

真希先輩へ寄り添ってそう言う

真希「あっそ」

少し照れたようにそっぽを向いて言う真希先輩

やっぱり真希先輩はいい人だな