女戦争【沖田総悟】 (ページ7)

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5.呼名ページ7

Aside

「なァ、その呼び方やめねェですかィ？」

机に足を投げ出したまま、ぼそっと言われて

私は、あぜんとする。

男って言うのは

何かと持ち上げられたり

高く見られたり

そういう優越感が好きなんだと思っていた。

少なくとも吉原の最上階から見えたのは、いつもそんな下賎な卑しい男どもが歩き回っている風景だった。

…だから

そんな風に言われるなんて、思わなくて。

私は問い返す。

「…では、何とお呼びすれば？」

聞くと、彼はこう答えた。

「総悟でいいでさァ。俺の方が年下なんでねィ。タメ語でよろしくお願いしまさァ」

驚いた。

年齢関係なく、男女の差で決まるあの地獄とは全然…

何もかもが、違う。

「ほら、呼んでみなせェ」

そう言って

向けられる紅い瞳に_______

「…ッ…そう、ご…」

「よくできやした」

なーんてね、と、笑う顔に＿＿＿＿

…恋をしました。