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3.桃澄太夫 ページ5
Aside
「私は、吉原から逃げた身なのです。」
…言ってしまった。本当のこと。
吉原にいたなんて、嫌がられるだけだろうに。
「…逃げた?あの、吉原から?…お前さんが?」
ほら、引いてる。
もうこうなったら、言ってしまおう。
「私は。…吉原 花魁。桃澄太夫」
沖田さんが目を見開く。
「あの…桃澄太夫だって言うのかィ。」
「…知っておられましたか」
「知ってるも何も…でも、よくそんな立ち位置から、抜け出せましたねィ」
…あら?
どうしてこの人…嫌がらないの。
「引かないんですか?」
「何でですかィ?カッコいいじゃねェですか」
「!」
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作成日時:2015年11月7日 15時