nqrse × パーカー ページ27
nqrse Side
納期の近い作業は終わったし、ゲームでもするかとソフトを立ち上げるがなんだか乗り気にならず、配信するか？っと思ったけどそんな気分でもなかった。
『Aはもう寝ちゃったかな〜？』
同棲中の彼女は作業中だろうがゲーム中だろうが仮眠中だろうが、俺が作業部屋にいるときには基本構ってこない。別にそうするように頼んだわけではないけど暗黙の了解というのだろうか、お互いに一人の時間だって必要だと思っていることからこうなった。
そんな彼女の可愛いとこの一つ。どんな形であれどんな時であれ絶対に挨拶を忘れないところ。
俺が作業部屋にこもっている時でもLINEなりメモなりが残されているのだ。が、、、
(ん？まだ寝てないのか？)
時間的にはもう日付はとっくに変わって真夜中。いつもならAはもう寝ているはず。
にも関わらずLINEは入っていない。となると寝落ちかなあ？
リビングに行くと聞き覚えのある歌、、、って先週俺が投稿したやつじゃん。
(は？待って待ってAも聞いてくれてたの？可愛すぎん？)
いや、そんなことよりAが寝てるのか寝てないのかの方が大事だ。もし寝ているなら風邪を引く前に布団に連れていかなければならない。
気を取り直してソファを覗くと彼女の大きな瞳はぱっちりと開いていた。
『お？起きてる。』
「ん？おぉなるせ。お疲れ様。もう作業終わったの？」
『終わったよ〜ここ座っていい？』
「どーぞ」
さっと足を引っ込めてくれたところに座り、少し彼女によって暖をとる。
『A、まだ寝らんの？』
「ん〜まだ眠くない」
そっか、、、久々に一緒に布団に入って一緒に寝たかったんだけどなあ。
「なるせは疲れてるんだし寝ていいんだよ？」
『ん〜、、、』
「ゲームは？せんの？」
『なんかする気にならん。飽きた。』
「え〜じゃあやっぱ寝なって。目の下クマひどいよ。」
『それは知ってるんだけど、、、ん〜Aで遊ぶわ』
「えっ、、、！ちょ！！！」
ガバッとAに覆い被さると可愛げのない声をあげる彼女。
「ねぇ〜なるせぇ〜普通に重いんだけどお？どいて〜〜」
む。こいつ彼氏に向かって重いって言ったか？まあ否定はしんけどだな。
さて、遊ぶと言ったものの何をしようか。
(うっわ〜良く見たら俺のねこぱーかー着てます？可愛すぎません？)
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作者名：一華牡丹 | 作成日時：2021年10月26日 15時
