【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ18)

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そらる × お誕生日（＊）ページ18

貴女 side

(よしっ、11月2日23時59分。そらる作業部屋前配置完了！そらるの生存を確認！突入待機！)

あと1分もしないうちに日付が変わる。そんな時間にこんなハイテンションで独り何をしているのかというと……そう！大好きな彼の誕生日をお祝いするために待機しているのだ！！

３……２……１……

ガチャ！「そらるさんおたんじょーびおめでとーーーーう！！！」

日付が変わるのと同時に彼の自室に入る。
作業中だったようで集中していた彼は私の気配には気づいていなかった。ビクッと肩を小さく動かした彼は

『Aか、びっくりした。』

と言いながら突進する勢いの私を受け止める。

『ん〜……あ、誕生日か。』

「そう！忘れてるんだろうな〜と思って！……作業の邪魔しちゃってごめんね？」

『もう終わるし大丈夫だよ。ありがとう』

そう言って頭をポンポンと撫でられる。
ここからが本当にやりたかったこと…………

「プレゼントは、私、です、、、」

自分で言おうと決めていたことなのにだんだんと恥ずかしくなって顔に熱が集まり、声はどんどん小さくなってしまった。

……沈黙が流れ、流石に無反応はきついと思い顔を上げるとニヤニヤとしている彼が居た。
目が合うと突如、経験したことない浮遊感に襲われる。思わず目を瞑るがその不思議な感覚が収まることはなく目を開けると、透明度の高い白い肌とスラリと通った鼻筋が目の前にあり姫抱きをされているのだと気づく。

『Aがプレゼントってことは、Aを俺の好きにして良いってことだよね？』

何か嫌な予感がする。

「いや、あっちの部屋にプレゼント用意してて………」

焦って伝えるも彼は聞く耳持たず。
トスっとふかふかした場所に降ろされたかと思うと組み敷かれ性急に唇が重なる。

(あ、これもう何言ってもダメなやつ)

深く、長く、口付けられると私も”その気”になり、彼しか見えなくなる。

『プレゼントは後で貰う。今は……』

ポーッと火照った体と彼に溶かされ機能しているのかわからない頭で彼を見つめていると、耳元に添えられた口。

『今は……Aが欲しい』

私たちはそのままゆっくりと、お互いの体温の中に堕ちていった＿＿。

fin.

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そらるさんお誕生日おめでとうございます！
記念に甘く大人な一作にしました！
ちなみに作者はしゅーず×そらる×luzの『指先。』が大好きです！