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*
A「ん…あ」
終えたあと、あのままベッドの上で寝てしまっていた。枕の横にあるスマホを取って時間を確認すると、
A「16時……」
私達真昼間から何やってんの…………てか今日めっちゃ寝てる……
う「お、起きた」
A「…うん、起きた」
う「身体大丈夫?」
A「…」
昨日から無理を強いた身体…特に股関節と腰が限界を向かえ、少し力を入れるだけで痛い。
う「…そんな睨むな、俺もお前も同罪だろ。」
A「…私何もしてないもん」
う「誘ったのはおまえだからな」
A「…誘ってない」
う「はいはい、わかりましたよ…起きれる?」
A「…ううん」
う「じゃあ、力抜いとけ、ソファまで連れて行く」
A「いや、いいよ!」
う「…なら、ずっとベッドにいんの?」
A「ゔ……でも、重いよ?」
う「…重くねーって。さっきもA抱っこしたろ」
A「…そうだっけ」
う「はい、ということで運びまーす」
A「え、ちょ、まって渉ほんとにいいから………」
突然口を塞がれる。目の前に渉の顔があるから、キスされてるんだな、と自覚する。
う「……うるさい、身体だるいなら大人しく甘えとけ」
A「……うん」
そっと膝下と背中に手が回されて、ふっ、と身体が浮く。
A「ありがとう」
う「いーえ」
う「っよ…と。…お前、全然重くないから。ちゃんと食べてる?ってか自炊してるか?」
A「…してない」
う「いつもならそこで突っかかってくるとこじゃん、どうした?」
A「いや、別に…………否めないな、って」
う「でもまあ、帰ってきて作るのって疲れるよな、俺も言うてしないし」
A「まあ、渉は男子だからねぇ、しなくてもいいでしょ」
う「あ、そういう問題?」
ゆっくりとソファに降ろされる。渉に触れていたところがひんやりとして、少し寂しい。
う「……2回はさすがにキツイよな…ごめん」
A「ううん、大丈夫」
う「なんか、長かったな、2日間」
A「そうだね、誰かさんのせいで」
う「…ごめんって」
そう言いながら私の座っているソファの隣にぼすん、と座る。
う「はぁー……帰りたくねぇ……Aの家居心地よすぎ」
A「そうかな?狭くない?」
私の家にいる分には別にいいのだが、もう明日からお互い大学が始まってしまう。
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年10月13日 22時) (レス) @page38 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
蝶朱(プロフ) - 千衣さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月25日 19時) (レス) id: 454b44bd04 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 蝶朱さん更新楽しみに待ってまーす! (2020年5月25日 18時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
蝶朱(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!私も何とかウイルスのせいで休校です笑 そんな風に言ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (2020年3月3日 16時) (レス) id: 454b44bd04 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - んんん尊いッ 何とかウイルスのせいで!コロナ何とかのせいで!←学校がないから…こういう小説読めるのが1番の幸せです…マジで作者さん生まれてきてくれてありがとうございます← そして更新ファイトです! (2020年3月3日 0時) (レス) id: 9cddad8678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶朱 | 作成日時:2019年11月18日 16時