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39ノ唄「何処其処の化け狸」 ページ43

アイside


グラジオが無言で渡した
紙包みの中身を見た時、私は意表を付かれた。
私の欲しかった、イヤリング…?
どうして、グラジオが知っているの……?
「欲しかったんだろ、ソレ」
グラジオがぶっきら棒に言った瞬間、
潮風が吹いて、私のフードを少しだけ揺らした。
強い風が吹いて来たけど、あまりにも嬉しくて
そんな事に構っていられないほどだった。
今私の顔はきっと、笑っているのだろう。
それをグラジオに見られているなんていう事すら、
全く気付かないくらい喜んでいた。
貰った物だからお礼を言いたいけど、
あのストーカーに声を聞かれたくないから
正直恥ずかしいけどグラジオの耳に顔を近付ける。
「…ぅ」
「はっ?」
小さな声だから聞こえにくいのかもしれない。
だからもう一度、
「…ぁ……り…がと……ぅ…」
静かに耳元で囁くようにそう言った。けど、
自分から異性にここまで近付く機会なんて全く無い。
というか皆無な為、あまりの恥ずかしさに
ヴィーナスをボールに戻して
物凄いスピードでポケモンセンターに走った。
顔が熱いけど、そんな事構っていられなかった。
貰ったイヤリングをつけた後、
手早く準備を済ませ、命の遺跡にいる
クローリス……カプ・テテフに会いに行った。




しばらく歩いて行くと、
なんか緑のサングラス的な何かを付けた
初老?の男の人と、エーテル財団の女の人が
バカル団相手に啀み合いをしていた。
どうやらヤドンを取り返そうとしているらしい。
「スカル団!人のポケモンは返しなさい!」
「……やん」
「ゴタゴタうるせー!ガタガタ言わすぜー!」
「ソーダヨ!俺らもポケモン売って
 金儲けにマジだから!」
ブチッと何かが切れる音がした。
まぁ、十中八九私の手持ち達だろうけど
こんな所で暴れないでほs…あれ?
なんか海に違和感が……?気のせい、かな……?
「ポケモン返して欲しければ
 勝負勝負ポケモン勝負!」
「……やん」
ヤドンは呑気だけど、初老?の男の人は
真面目にやらないらしい。
何処其処の某アニメに出てくる
働かない化け狸のおじさんみたいな
性格をしている気がする。
「おお!そこのトレーナー。
 私の代わりにスカル団を退ける
 名誉を与えたりしますよ!」
しかもたまたま通りかかった私に目を付けてきた。
本当に面倒くさがりは厄介過ぎる。
真面目に仕事すれば良いのに。
「お前、準備いいか?俺は準備いいぜ!」
完全にバトルの矛先を私に向けたバカル団は
問答無用で挑みにかかってきた。

40ノ唄「海の神様御降臨」→←38ノ唄「彼女の欲しい物」


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設定タグ:ポケモンSM , グラジオ , オリジナル設定   
作品ジャンル:恋愛
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時雨 - みづっら (2019年9月8日 17時) (レス) id: daad10c58f (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月24日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
20298265488 - 空白があまりなく読みにくいです (2019年6月17日 1時) (レス) id: fcd789ed98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ampere | 作成日時:2018年10月22日 22時

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