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3ノ唄「運命の賽子が転がった」 ページ5

落下から助かった私達は
やっと地面に下ろされ、
スサノオもコスモッグを見て飛び去った。
「ピュイ……!」
「良かった…です…」
女の子はホッとした顔でコスモッグを見た。
この子がとても大事なのね…。
「あなた……また力を使おうとして……
 あの後動けなくなったでしょ……
 あんな姿みたくないのです。」
女の子はコスモッグを叱る…かと思いきや
どこかしょんぼりした顔になった。
「ううん御免なさい……
 あの時、あなたは私を助けてくれた……
 なのにあなたを守れなくて……」
私は女の子の肩をトントンと軽く叩いて
“元気出して”と書いた紙を見せた。
「あの、あなたは…」
“私はアイ”
「アイさん…ですね。
 そういえばお礼がまだでした。
 危ない所を助けてくださり
 心より感謝しております」
ぺこりと頭を下げてお礼を言った。
そういえば空から落下してきた理由を
まだ言ってなかった。
“ビックリさせてごめんね
ポケモンから降りて着地しようとしたら失敗したの”
「そうだったんですね…
 あの、アイさん…声が出ないんですか?」
(うぐっ!)
痛い所突かれた。
う〜ん、まだこの時間帯は
あのストーカーは起きてるからなぁ…
“複雑な事情があって喋ることは出来ない”
「そうなんですか…」
女の子は納得したように頷くと、
どこか縋るようなを目をしていた。
「あの…アイさん…どうか…この子の事……
 誰にも言わないで……ください。
 秘密で……秘密でお願いします」
女の子のお願いに、私は強く頷いた。
コスモッグは今まで潰してきた悪の組織とか
金持ちとか性根の悪いトレーナーとか
欲に塗れた輩の標的になりかねない事を、
ダイアナを連れて痛いほど分かっていた。
そう物思いにふけっている間に、
コスモッグはバッグに戻ったらしい。
リリィタウンに戻ろうとして立ち止まり
振り返ると、私にまた頼んだ。
「あのう……この子……もしかしたら
 また襲われるかもしれません。
 身勝手で申し訳ありませんが、
 広場までご一緒してください」
“いいよ。もともとリリィタウンに
行こうと思っていた所だったから”
私は女の子を連れて
リリィタウンまで降りて言った。
当主達の言う通り、また自分が
厄介事に巻き込まれる事を知っている。
それでも私はやらなくてはならない。



(私は“世界”のルールに従わなければならない…)
(だって、私はーー)

4ノ唄「不思議な少女」→←2ノ唄「降りる場所は考えよう」


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設定タグ:ポケモンSM , グラジオ , オリジナル設定   
作品ジャンル:恋愛
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時雨 - みづっら (2019年9月8日 17時) (レス) id: daad10c58f (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月24日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
20298265488 - 空白があまりなく読みにくいです (2019年6月17日 1時) (レス) id: fcd789ed98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ampere | 作成日時:2018年10月22日 22時

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