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24ノ唄「腕力とお願い」 ページ27

NOside


「あんぶね〜あぶね〜、
 もーちっとであの子の居場所を
 知られるとこだった」
グラジオが振り向いて見れば、
何かの機械の残骸があった。
見るも無残に木っ端微塵になっているが、
ピースメーカーが壊したらしい。しかも素手で。
「その機械はなんだ?」
「盗聴器兼発信機。さっきも言ったけど、
 【彗星の伝説使い】はストーカーされてんの。
 これ以上、不幸と絶望のどん底に落とさない様に
 何とかしてあげたいんだけどねぇ〜」
「そいつの居場所すら掴めないから
 手の出しようが無い。そうだろ?」
グラジオがそう言うと痛い所を突かれたらしく、
ピースメーカーはしょんぼりと頷いた。
「あのさぁ〜、これは私と主様(ぬしさま)の〜
 個人的なお願いだけど〜聞いてくれない?」
「……なんだ?」
しょんぼりした顔のまま、
ピースメーカーはグラジオに話し出す。
「アイがもしも、厄介事ばっかり背負って
 それを一人で抱え込もうとしてたら、
 多少強引なやり方でもいいから、
 アイに協力してやって欲しいの」
「……俺には関係がない」
グラジオは冷たく言うが、ピースメーカーは
それでも寂しそうに笑って続けた。
「うん、分かっちゃあいる。けどね、
 ……アイは凄く心が脆くて弱いの。
 少しでも不幸や絶望に追いやられたら、昔みたいに
 伽藍堂の壊れた生き人形みたいになる程に。
 だからせめて、アイが
 もう二度とそうならない様に
 ちょこちょこ気にかけてやって。お願い」
ピースメーカーはグラジオに向かって頭を下げた。
彼女がふっ、と思い出したのは、
自分の主のところに来たばかりの目から光が絶え、
壊れた生き人形の様に伽藍堂なアイだった。
あんな彼女を二度と見たくないと、
自分の主はそう言った。なら、なるべく従いたい。
そう考えていると、グラジオがポツリと言った。
「……気が向いたら、な」
「!……ありがとう」
ピースメーカーが嬉しそうに笑ってお礼を言うと、
グラジオはポケモンセンターに戻っていった。


NOside end

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピースメーカーについて補足します。
普段はめちゃくちゃふざけた口調になりますが
真面目な話は割とふざける事無く普通に喋ります。
木っ端微塵になっているのは察せると思いますが、
素手でワンパン入れて派手に壊しました。
彼女の力は全く計り知れないので、
握力も上限を超える程強過ぎます。

25ノ唄「キャパオーバー」→←23ノ唄「彗星の伝説使い」


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設定タグ:ポケモンSM , グラジオ , オリジナル設定   
作品ジャンル:恋愛
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時雨 - みづっら (2019年9月8日 17時) (レス) id: daad10c58f (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月24日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
20298265488 - 空白があまりなく読みにくいです (2019年6月17日 1時) (レス) id: fcd789ed98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ampere | 作成日時:2018年10月22日 22時

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