臆病者ヒーロー。【水溜りボンド】 (ページ35)

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【祝福のメシアとアイの塔】×【Silk road】ページ35

またまたシルクさんです。
私の思い描いているこの小説でのシルクの過去です。

元の曲の通りには書かず、エンドも全部違います。
ただこの曲が好きなので少し影響を受けて書く感じです(笑)

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どうやら俺はメシアに選ばれた。
毎日のように祝福が盛大になっていく。

少しずつものが消えていき。
ものだけでなく人も消えてった。

それに対応するように増えたのはイタズラでは済まされないほどの
ゴミ、悪口、陰口。

先生はこちらに興味はなく、見て見ぬ振りどころか見てもいなかった。

最初のうちはまたか。くらいにしか思ってなかった。
今までも裏切られてきたから。

ある日。
俺の机はひっくり返っていて机の中にはぎゅうぎゅうに詰められた紙。

そこには
死ねだの消えろだの何だの。

一つ一つ丁寧に広げ、机の上に綺麗に並べた。

「好き」の反対は「嫌い」じゃない。
『無関心』だ。

まだこんな風になっているということは少なからず俺に関心があるという事だ。
有難い。シカトは辛いぞ？

そう思いつつも傷は付いていた。
腕にはメモリ状の傷があったし、泣く事だってあった。

今日もなぜかな。
汗かな？

「ねえ。」

ほら今日も声をかけてくれた。
中学一緒でそこそこ仲が良かった坂間。

「これ、全部捨てちゃう？ゴミ箱取ってくる。」

勝手に話を進めてる。
そんで知らぬ間に全部消えて綺麗になっている。
ついでに周りのやつの視線も消して欲しいところだが…
わがままはやめておく。

なんか
今日は特にひどい。
毎時間ものが消えてくんだけど。ワロリンヌ。

さーて。部活も終わったし、帰ろうか。
なんて平和な訳がなく…

「来いよ。」

ほーらなぁ。
やられてやってるけど。拳は遅いし。蹴りも弱い。
そんなんで虐めてくんなし。

俺はこの時まさか＿＿＿＿＿＿