14話 ページ15
「これから、よろしくお願いします。
数の上杉クン、シャリの小塚クン、
語学の本田サン、女ったらしの黒木クン、
それに人間とポストのちがいもわからない、
いばり屋の若武クン。」
5人の反応は、三つに分かれた。
つまり、上杉クンと小塚クンと天使とは
プッと吹きだし、黒木クンはキラリとその目を光らせ、若武はムッとしてにらんだ。
私は、若武をにらみ返した。
文句があるなら、はっきり言いなさいよって思いながら。
こんなヤツになんか、負けないから。
「おい、立花。」
そう言いながら、若武は私のほうに一歩踏みだそうとした。
その肩を、黒木クンがあわててつかんで止めた。
「やめなよ、若武。おまえの負けだ。」
そうして黒木クンは、少しまぶしそうに目を細めて、私を見た。
「なかなかしゃれたあいさつだったよ、立花彩。さすが国語のエキスパートだ。」
私は、少しまごついた。
「エキスパート」って言葉の意味が、わからなかったの。
でも、家で調べればいいと思って、この場で聞くのはやめておくことにした。
だって、せっかく国語をほめてもらってるのに、言葉の意味を聞いたりしたら、お笑いだもん。
「君の能力を認めるよ。なかよくしようぜ。
ただし。」
言いながら黒木クンは、若武をふり返り、
からかうように笑った。
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ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!この作品は私の生き甲斐になっています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
凜 - おはようございます!! とても面白いです! そして、楽しいです!自分のペースで、更新頑張ってください! 楽しみにしています! 作者様も、体調に気を付けて、無理なさらないでくださいね! 応援しています! (2020年5月24日 9時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ - 凄く好みの作品でびっくりしました!これからも更新頑張って下さい!! (2020年5月23日 11時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
マロマロ(プロフ) - この作品すごく好きです!更新頑張ってください! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 1787986370 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも頑張って下さい!待ってます! (2019年8月19日 12時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NONAME | 作成日時:2019年6月22日 23時