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10話 ページ11

言われて、そこにいた男の子たちは、ガタガタと立ちあがった。

私は彼らのほうに顔を向け、その中に見つけた。

今日、うちの学校の裏門で、私をポストだと言ったヤツと、私をナンパしたヤツとそしてそいつを迎えにきたメガネとをっ!
う!!
目が、まん丸になる思いだった。

これからいっしょにやっていかなければならない5人のうち3人までもがこいるらだったなんて……最っ悪。

むこうもやっぱりおどろいたみたい。

ん?5人?ここにいるのは今…
1234…

私が最後の5人目の子を必死に探してしると、

先生が言った。

「紹介するぞ。はしから、上杉和典。」

それは、ふちなしメガネの子だった。

「クラスは、三谷C。算数の天才で、みんなからは『数の上杉』って呼ばれてる。」

よく見ると、数の上杉クンは色白で、少し茶色っぽい髪をしていた。

女の子みたいにきゃしゃな感じだったけれど、
メガネのむこうの目は涼しげで切れ上がっている。ちょっと冷たそうだった。

「となりが黒木貴和。」
あの女ったらしだ。
私は、にらむようにそいつを見た。

「クラスは、三谷B。欠席が多くて、なかなかCには行けないとこだ。実力は認められてるんだけどさ。」

その子の、青く見えるほど澄んで少し悲しげな感じのする目が、私をみつめて、ふっとわらった。
とたんに、そこから大人っぽいムードがあふれ出て、私を捕らえ、甘く包みこんだ。
私は思わずうっとりしそうになり、そんな自分にドギマギした。
う……なんか、こいつってニガテ。

「次が小塚和彦。」
それは、4人人の中でただひとり、私の知らない子だった。背は中くらいで、少し太りぎみ。
顔にそばかすがあって、丸い鼻をしている。

「クラスは、三谷C。『シャリの小塚』だ。」

シャリ?私が不思議そうな顔をすると、その子が、両手をポケットにつっこんだままモソッと言った。

「社会と理科のこと。三谷Cじゃ、そう言うんだ。ほかのクラスでは、リシャって言うけどさ。」
おっとりした感じで、やさしそうだった。
私は、少しほっとした。
うん、この子がいちばん好きになれそう。

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ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!この作品は私の生き甲斐になっています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
- おはようございます!! とても面白いです! そして、楽しいです!自分のペースで、更新頑張ってください! 楽しみにしています!  作者様も、体調に気を付けて、無理なさらないでくださいね! 応援しています! (2020年5月24日 9時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ - 凄く好みの作品でびっくりしました!これからも更新頑張って下さい!! (2020年5月23日 11時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
マロマロ(プロフ) - この作品すごく好きです!更新頑張ってください! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 1787986370 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも頑張って下さい!待ってます! (2019年8月19日 12時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NONAME | 作成日時:2019年6月22日 23時

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