包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　一頁目 ページ3

Aside




ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ




私はとある人に電話をかけた




液晶画面には“織田作之助”という文字が浮かび上がる




《もしもし》




『もしもしさっちゃん！？』




お分かりであろう




さっちゃんとは彼＿＿＿織田作之助のこと




私の同僚兼友人だ





《嗚呼、そんなに慌ててどうした》




『あのね、あのね！さっき担当さんから連絡があって

＿＿＿完全自‘殺読本の続編が決定したんだ！』




《それはよかったな、おめでとう》




『うん！』





あぁ




彼のこの淡々とした言い方が好きだ




誇張も飾りも何もない




でもほのかに温かいこの声が




大好きだ





『そうと決まったらネタを探さなきゃ！

ねぇ良い自‘殺方法知らない？』




《それさっき他の奴にも聞かれたぞ》



















…え？？




そ、それは…

















『…その人大丈夫？』












アノ、モシカシテ病んでマス？？








《死にたいって言うのはあいつの口癖みたいなものだから大丈夫だろう》








あ、そうなんだ








なら大丈夫…



















『いやダメじゃん』





《どうかしたか？》






『えっとねぇ…』




でも関わっちゃダメとか言えないしなぁ



















『あんまり影響受けちゃダメだよ？』








うん、これでいいや










さっちゃんなら大丈夫でしょ



















…多分








大丈夫なんだよね？？

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