ep.7 ページ8
日和さん達はあれから来なくなったからきっと生きてはいるんだと思う。
いや、この場合、最悪の状態になってたとしてもわたしはわからないんだけど。
診療所って書き換えた途端、イケメンは来なくなった。
薬屋の方が来るってことかな。
「たのもー！」
「っ、千秋さん！毎度毎度静かに開けてくださいって言ってますよね！？」
千「はっはっはっ！そんなにカッカするな、A！定期巡回だ！」
「知ってますよ！もー、毎回……あぁ、奏汰さん達もいらしたんですね」
奏「きょうは、よばれたので〜♪」
翠「Aさん、ここの名前変えたんですか？」
「あ、そうなんです。最近やたらと怪我した人ばかり来るから…一応、医者としての知識も履修済みなんですよ」
忍「A殿、なんでもできるでござるな！」
鉄「いや、意外とAさん出来ないこと多いっスよ〜？この前、卵焼き焦がしてたの見たッス」
「なんでそればらすんですか！？鉄虎さんの怪我みませんからね！？」
鉄「今は怪我してないんで良いスけど、後々困るッス！」
「…？今、怪我されてますよね？」
千「なんだ！南雲！怪我してるのか！？」
鉄「ちょ、うるさいっス！」
ちらっと足を見ると鉄虎さんは顔を小さく歪めた。
バレないと思ったらしい。
鉄虎さん達の傷は何回みたと思ってるんだろう。
もうくせまで把握済みなのに。
「警察は大変ですね。これからまだ巡回ありますか？」
千「あぁ、いやここが最後だ。どうやら最近あまり治安が良くないらしくてな。休日返上で公務をしているから怪我も癒えないんだろう。」
翠「…はぁ、ほんとに最近休む間もない……鬱だ………」
忍「実際問題、最近は輩が増えてるでござる故、仕方の無いことではあるな」
奏「Aさんに、『ひがい』がないだけましです〜」
鉄「俺たちからしてみれば、こんな迷惑な話ないっスけどね〜」
確かに最近は、前よりも頻繁に銃撃戦があっているような気がする。
事実、ジュンさんと日和さんもその類で間違いはないだろう。
まぁ、ここが最後の巡回場所なら問題なく鉄虎さんの手当も出来そう。私が言うまで隠そうとしてたくらいだ。
酷くはなさそうだけど、長時間そのままにするのも良くない
「鉄虎さん、中にどうぞ」
鉄「いや、いいッスよほんとに！」
千「悪いなA、お願いしてもいいか？」
鉄「え！ちょっと隊長！」
「はい、入った入った〜！」
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作者名：aka______s | 作成日時：2022年3月21日 18時
