ep.6 ページ7
ほんとに、笑えない。
あれだけ騒いでた日和さんの方が傷は深かった。
この人、タフなのか？
「はい。出来ましたよ日和さん」
日「感謝するね！僕も人間だから流石に痛さに堪え切るのは難しかったからね！」
ジ「すんません、おひいさん。俺のせいで。」
日「僕のミスでもあるね。だからジュンくんは今後気をつければいいね？まぁ、強くなって僕のことを守るくらいになっても構わないけどね！」
「あ、日和さん動くのダメですよ。腕はあげないでください。背中に響きますよ。ジュンさんも、それ以上パックリ行きたくないならあんまり動かないでくださいね。」
2人は顔を見合わせて頷いた。
聞く気ないな。
まぁ、そういう世界で生きているのなら仕方の無いことなんだろうけど。
にしても、この2人もほんとに美形だ。
私は最近顔がいい人ばかり出会すぎではなかろーか。
嬉しいけど。
むしろ、この顔を拝めただけでお代を頂いたようなものだ
ジ「あ、お代いくらすか？」
日「これだけ丁寧な処置をしてもらったんだから、3000L＄くらい出せるけど、いくらだね？」
「なんでそんな金銭感覚バグってるんですか……。500でいいですよ………」
ジ「このバカ貴族に包帯めちゃくちゃ使ったと思いますし、3000L＄出しますよ」
包帯代しかかかってないから、500で足りるのに…
この前桃李さん達がまた2000L＄払ってくださったから、ほんとに余るくらいお金はあるのになぁ………
「…んっと、じゃあ妥協して1500L＄で」
日「どこが妥協だね？3000L＄受け取るといいね！」
ジ「おひいさんこういうと聞かないんで、受け取ってくださいAさん。」
「………いただきます……ありがとうございます……」
顔がいい人のお願いはきつすぎる…………
ポメラニアンの耳が見えた……………
ジ「ありがとうございました、Aさん」
日「また会おうねA！」
「あ、はいお大事になさいませ」
私はただの薬屋なのに最近は診療所みたいなことばかりしてるな。
イケメンと出会えるのは凄く嬉しいけど、もう診療所に名前変更しようかな。
あ！包帯また買いに行かなきゃ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
日「手際が良かったね！」
ジ「おひいさんわざわざ来なくても…」
日「怪我したんだから仕方ないね？」
ジ「…わざとそこまでしなくても。」
可哀想な人。あと少しであの自由もなくなるのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aka______s | 作成日時：2022年3月21日 18時
