ep.18 ページ19
零「お主、何故自分がここまで狙われているのかわかっているのかえ？」
「茨さんに聞きましたよ粗方。何を勘違いされてるか知らないですけど、零さん達が求めている薬を作れるのは私の母です。」
零「亡者に聞けとな？」
「なんでそこまで知って……あぁ、いいです。聞きたくない。この世界に晒されて尚、個人情報云々言ってる場合じゃないですよね。」
ひ「変に物分りがいい人〜」
ゆ「まぁ、こっちとしては願ったり叶ったりの人材ですよね〜」
薫「朔間さんちょっと、俺聞いてないよ！？」
双子の影から、また新しい人がでてきた。
またしてもイケメン。
もう私の目がおかしいんだろうなぁ。
にしても、えらく距離がちか…………
薫「こんにちは、子猫ちゃん。俺は、羽風薫っていうの。よろしくね？薬屋の子って聞いてたから地味な子を想像してたけど、めちゃくちゃ可愛くてびっくりしちゃった。まぁ、別に地味でも女の子なら大歓迎なんだけどさ〜？」
「息してますか……？」
薫「ノンブレスで言っちゃった、俺この後暇なんだけどさ、デートでもど…」
零「薫くん、その辺にしておかんか」
薫「えぇ〜？朔間さんが何回も俺の事騙して詮索に行かせるから女の子と話してなくて俺、やられてんの。これくらい許してくれない？」
「詮索……？」
薫「そ、君を連れ去るための準備は俺らもしてたわけ。でもEdenに横槍入れられちゃったからね〜。まぁ、どっちにしろ、ここに来たんなら過程なんてどうでもいいよね」
なるほど、つまり私は遅かれ早かれこうなる運命だったと。
つまり、初手から積んでいたと。
「………夏目さん、わかってたなら少しくらい助けてくれても……」
ひ「それよりこっからどうします？Aさんきっとこのままにはしておけないですよ。」
ゆ「俺らでさえ、至難の業だったっていうか。割と苦戦してぶん捕って来たんですから、取り返されるのも時間の問題かな〜って思いますよ」
零「うむ、それは間違いないじゃろうなぁ。斑くんと、ちと話してみらんとわからんわい。」
薫「げろげろ〜、俺抜けていい今回の」
零「勘弁しておくれ、薫くんが抜けては我輩120%出らんのじゃ」
薫「零さんだけでいけるでしょ。まぁ、ここにいる以上抜けることなんて出来ないけどさ〜？」
なんの話しをしてるのか1ミリも分からないけど、どうやら私は逃げられないらしい。
私が前世で積んだのは、得か？それとも、罪か？
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作者名：aka______s | 作成日時：2022年3月21日 18時
