魔法の薬【あんスタ】 (ページ15)

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ep.14 ページ15

あれから燐音さんは、喋りすぎるといけないからと帰って行った。
個人的には喋ってくれた方が有難いのに。
もう少しあの顔は見てたかった気がする。
あの性格は少しウザったいけど。

…そういえば、パカーンがいない。って燐音さんは言ってた。
とどのつまり、ここはどっかのマフィア組織の中で間違いはなさそう。
昨日はパカーンがいない。つまり、指揮官は今日いる。
私はマフィアに喧嘩を売るようなことしたのか。
イケメンをヨダレ垂らしたながら見たかな。いや、そこまで間抜けではないんだけど……。
じゃあ処方した薬にやられた方がいるってこと？
え、だったらこんな好待遇みたいなことする？
燐音さんと話した感じ、どうやら殺される感じではなかったような気もするけど。

「よく眠れました？」
「…っ、次は誰ですか……」
茨「次？……あぁ、誰か接触したんですねぇ。俺は七種茨です！敬礼〜！」
「茨さんが、ここに連れてくるように言った人ですか？」
茨「まさか！自分はそんな極悪非道なことできません！」

あ、嘘ついた。
この人が、指揮官だ。
でも、見た感じ頭って感じではないな……
補佐する人だたぶん。
威圧感がまるでないもの。
いや、あるんだけど…威圧感ってよりも、まるで……

「足元を這いずり回る蛇………」
茨「え、この部屋蛇居ますか？失礼しました！俺としたことが、客人をお迎えする部屋に俗物を入れてしまうとは！どこでしょうか！！！」
「あ、えと……違くて…。そういえば、茨さんは私に用があるから、ここに来たんじゃ…」
茨「あぁ、そうでした！まさか、Aさんに諭されてしまうとは！これは1本取られました！自分はもう少しできた人間だと思っていたのですが、これは勉強のし直しが必要ですね！！」

顔がすごくいいのに、口がよく回る…………
個人的には髪の色がすごく好きだな。光にあたってキラキラしてる。
いや、性格はあまり好みではないけど。
っていうか、ここは顔はいいのに性格に難アリの人しかいないの？昨日の燐音さんといい………

茨「なにか考え事ですか？」
「あ、いや……」
茨「では、俺について来ていただけると」
「……なんか痛い目見ますか？」
茨「正直、痛いかどうかはAさんの反応次第ですねとしか言えませんが！逆を言えば、Aさんがこちらの望むようにして下さるなら、Aさんにとってそんな話は一切ないと誓えますよ」

つまりはこちら次第と。
最悪っぽいな。