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祝福29 ページ30
また殴られた。
一瞬気絶しかけた時脳裏に浮かんだのは家族の顔。
私が生まれた時に笑顔で迎えてくれた。
でも家族は私に無意識に圧をかけていた。
それに気づいてはくれなかった。
私は家の中でも居場所なんてなかった。
ひたすらに辛い毎日で、
がむしゃらに勉強してた。
私が菜月家だから近づいてくる人もいっぱいいた。
でもそういう人たちは離れていった。
私、つまらないんだって、
一緒にいても楽しくないんだって、
でもね、私今は違うの。
今私全然辛くないの、
探偵社が私を認めてくれたから。
ここに居ていいよって言ってくれたから。
私は・・・・戦える。
私は何度でもたちあがれる！
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作者名：甘宮様 | 作成日時：2024年2月4日 19時
