第10話 甘色 ページ11
『あなたのせいで私社会的にも女としても死亡したんですけど?』
「そうか、それなら良かった」
『はい何も良くないですありがとうございます』
あー!!!うぜぇ!!!
出来ることなら今すぐこいつを地球破壊爆弾で消し去りたい、誰かドラえもん連れてこい。
でも私は敏感だとバレてはいけないのだ。
『でもなんでいきなりあんなことしたんですか?』
といういかにも夢主らしい言動をしなければならない。
なんでかって?
だって太宰といいこいつといい私が2人の好意に気づいてるなんて知ったらそれこそふっきれて人の目気にせずアピールし始めるでしょ?
だってそういう夢小説多いじゃん!
それだけは非常に困る。
「え?お前が遅刻しそうだっていうから………」
『なるほど、中也さんは遅刻しそうな女性がいたらお姫様抱っこで職場まで運ぶんですねー、ありがた迷惑じゃなくてただの迷惑じゃなくてマイナス迷惑』
「おー、まさかの3捻り」
『感心してんじゃねぇよ、』
「まぁとりあえず座れよ、お前カフェに何しに来たんだよ」
うわこいつ正論言って来たムカつく⇽
あ、店員さんの存在忘れてたわ。
すっごい苦笑いしてこっちみてるよ、
ごめんね店内で騒いじゃってたしか忙しいって言ってたよね?
『…………あ、アイスティーのストレートダージリンで…………』
「かしこまりました………す、すぐにおもちしますね」
店員さん引いてたね。
まぁいいや、目の前のやつはいないものとして夢小説でもよもう、そうしよう。
私はスマホを取りだし占ツクを開く。
中也はガトーショコラをたべながらこちらをチラチラ見てくる。
いやまぁ勘違いかも知んないけどさ、
ほら、あれだよ、小説読んでると家族全員自分のスマホ見てるように見える現象だよ。
『いやなんですか、』
「いや………なんでもねぇ…………可愛くて見とれてたとか言えねぇ」そして安定の(ガッツリ聞こえる)ボソボソありがとう。今日も言い聞こえ具合だよ相棒。
『ん?なんか言いました?』
「いや、なんも言ってねぇよ」
私は紅茶を飲んで店を出たのだった。
ちなみに紅茶はばりくそ美味かった。
そして金は中也さんに出してもらった。これは当然の義務だ。
逆にこの程度の罰で許す私は偉い。
探偵社に帰るとナオミちゃん達が私に近寄ってきた。
「Aさん!おかえりなさい!今調度Aさんについてはなしておりましたの!」
『私について?』
私は席に着きながら帰りに買ったお茶を含む。あー、うまい
「はい!Aさんが付き合ってるのは中也さんか太宰さんか!ですわ!」
『ブフォオオオオオ』
お茶吹き出した。
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おにく(プロフ) - 青鯖と蛞蝓さん» ありがとうございます!カッコいいですよね、太宰さん! (3月21日 10時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
青鯖と蛞蝓 - めちゃくちゃ面白いです!太宰さん最高……… (3月20日 11時) (レス) @page27 id: 09bc7e3967 (このIDを非表示/違反報告)
おにく(プロフ) - 名無し60099号さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるとやる気出ますね〜。今後もよろしくお願いします! (3月13日 15時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
名無し60099号(プロフ) - いつもひっそりと見させていただいてます!最初から面白さ全開でいつも更新を心待ちにしています!!今回も最高に面白かったですwww (3月13日 8時) (レス) @page25 id: 64f76c54cb (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 甘色様さん» えぇ!?そうなんですか!?ありがとうございます……!お互い頑張りましょ! (2月26日 21時) (レス) id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮様 x他1人 | 作成日時:2024年2月25日 19時