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日が傾いてきた。俺はアイヒを連れてバーに入った。


哀翡
『ナッシュさん、私まだ高校生です。飲めません。飲めたとしても多分弱いと思います!』

ナッシュ
『一杯だけでいい、な?』


アイヒはしぶしぶ頷いた


ナッシュ
『アラウンド・ザ・ワールドとバラライカ』

マスター
「はい、お待ちください」

ナッシュ
『アイヒ、家の方は大丈夫か?』

哀翡
『一人暮らしですから大丈夫です』

ナッシュ
『……』


言うか、普通。俺は男だぞ。危機感っていうやつをこいつはもってねぇのか?そういや"夜まで付き合え"って言った時もすんなりと返しやがったな。


哀翡
「?」

マスター
「お待ちしました。アラウンド・ザ・ワールドとバラライカです」

ナッシュ
「Thank You」


俺はアラウンド・ザ・ワールドをアイヒの前に置いた。


哀翡
「キレイ」

ナッシュ
『お前の目と同じ色だ』

哀翡
『え?』

ナッシュ
『一気に飲んだら酔いが回るから気を付けろよ』


そう聞いたアイヒはグラスを持って口に付け、少しずつ飲んだ。


哀翡
『美味しい、です。』

ナッシュ
『そうか』


俺もグラスを持って飲んだ


哀翡
『ナッシュさんの笑った顔ってすごく…カッコいいです』


………ん?隣を見ると飲んでいるアイヒが居た。この動作からすると普通。


ナッシュ
『アイヒ?』

哀翡
『はぁい、何ですか、ナッシュしゃん』


酔ってやがる。本トに弱いんだな。


哀翡
『ナッシュしゃん?顔、赤いですよ?』

ナッシュ
『!』


参った。あー、どうしよう。

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作者名:なななと | 作成日時:2017年8月10日 23時

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