瀬名泉にスカウトされたプロデューサーは。Third【瀬名泉】

120.スカウト ページ23

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勢いよくドアを開け呼ばれていた部屋に入る
その部屋にいたのは天祥院と蓮巳とA。
ほかのKnightsのメンバーはまだオレしか来ていないようだった



『…瀬名くん』


少し眉を下げながらオレの名前を呼ぶ
申し訳なく感じているのかやけに肩を窄める



『……ごめんね瀬名くん』


あんなに手伝ってくれてたのに、私の管理が甘かったせいでこんなことに

と続ける



「っなんで……アンタが謝ってんのA………

違うでしょ、アンタは被害者でしょ！？」





目の前に広がるのは無造作に切り裂かれているAが作ったKnightsの新しい衣装




「アンタは悪くないでしょ！？
衣装を造ったことのないアンタが！！
不器用で、手に傷ばっかり作りながらオレらを想って作った衣装が！！」



こんな、状態になったのに…



「バカじゃないの…」



ポツリと呟く

『…瀬名くんは優しいね
本当に、優しすぎるくらいだ』


顔を歪めたオレをそっと大切なものに触れるように撫でる




それを受けて、余計に感情が飛び出そうになる

優しい、それはオレじゃない
Aなんだよ

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