澄んだお前の瞳

《妖が十六匹》 ページ18

鯉伴side




気になって、あの子の後をつけている
一応
親父、鴉天狗、牛鬼、沸々もつれている



ぬら「！桜が光ったぞ。」



鴉「今までそんなこと起きなかったのに…。」



鯉伴「やっぱり、なにか隠しているのか。」



誰としゃべってんだ？
桔梗姉さま…？



つーか、喋り方が変わってる
昔から生きてるみたいな喋り方だ



牛鬼「総大将、桔梗とはまさか…。」



鯉伴「？知ってんのか？親父。」




ぬら「ああ、願いが叶う四魂の玉を守る巫女
だが、あやつは人間だったはずじゃが……。」



鯉伴「ああやって、アイツの前にいる、のか？」



沸々「恐らく、あの娘しか見えんのだろう。」



ぬら「噂では、【絶世の美女】と言われておる
鮮やかな黒髪に合う白い肌。吸い込まれそうな



綺麗な瞳…一目見たかったのぅ。」




鯉伴「見れてねェのか？」



鴉「時代が違ったのです、桔梗は戦国時代に産まれた巫女なんです。」



鯉伴「へぇ、親父から聞いた外見だと
すべてあの子に当てはまるぜ？」




ぬら「そこが、謎なんじゃ。」



沸々「おい！光が消えたぞ！！」




…泣いてるのか？




萌黄「ッ私が幸せになりすぎたから！！
やはり私は……幸せになると大切な人がしぬ体質なのだ！！！」




どういうことだ？幸せになると
大切な奴が、しぬ？




ぬら「鴉よ、あの子のことを調べろ。」




鴉「はっ！」

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