澄んだお前の瞳

《妖が十五匹》 ページ17

萌黄「…………。」




今は夜、私は垂れ桜の前にいる
やはりこれは御神木だ



御神木を通せば、戦国時代の記憶が見れる
なにがあったのかも



これと桔梗姉さま…そしてその生まれ変わりは
巫女の力を霊力を持っているから



【二人は御神木と繋がっている】



御神木よ、そっちの世界の記憶を
私に見せてくれ…



ポワァ



萌黄「……ッ!！四魂の玉が奈落に！？
ッぁ……桔梗姉さまが翠子の魂を…？」



そんなに事態は深刻になっていたのか…
私はそれを知らずにのうのうと…ッ!！



…今からでも間に合うか？



でも、行くのには霊力が必要だ
あちらの世界に行くまでに持つかは…



萌黄「？死魂虫？なぜここに…
これはッ!！桔梗姉さまの魂！？」



どうして？桔梗姉さまは生きてるはず
なのに…まさか奈落の症気に殺られて？




萌黄「あ…あぁぁ、…ごめんなさい……
ごめんなさい……生きててごめんなさい


桔梗姉さま………ごめんなさい……。」




『萌黄……。』



ッ!！まさか……



萌黄「なぜ…？【桔梗姉さま】」




桔梗『お前に会いに来た…悪かった
萌黄にこの世界の四魂の玉を守らせて……



【人間としての幸せを与えられなく】て…。』




萌黄「違う！私は、私はずっと幸せでした！！
楓と桔梗姉さま…【犬夜叉】と一緒に居て…。」



桔梗『ありがとう、萌黄…！』



ポワァ




逝ってしまわれた…私のせいだ



萌黄「ッ私が幸せになりすぎたから！！
やはり私は……幸せになると大切な人がしぬ体質なのだ！！！」




産まれてこなければ…桔梗姉さまも
楓も幸せになれたのに……ごめんなさい…




？「………」

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