白烏 ２

【 守護神 】 ページ6

“ 守護神 ” かー。


昨日の帰り道澤村先輩が言ってた守護神と呼ばれるリベロ

あと3枚ブロックと勝負するエース




この2人が今烏野に足りないメンバー。まぁこの話してる時の菅原先輩何か微妙な顔してたし訳ありって感じだな







女のコに呼び出されて部活に遅れたけど、なんて説明しよっかなー、馬鹿正直に話せば田中先輩あたりが煩そうだし

まぁ月島に遅れる事伝えてるからそこまで詳しく聞かれないか







西「前にも言った通り、旭さんが戻んないなら俺も戻んねぇ！！」





ー…ガラッ！バァンッ！





貴「ぶふぁっぷっ！」


西「あ''っ悪ぃ！！」



体育館の扉が開いたと思ったらチッコイ男が降りかかってきた。案の定俺は重力に逆らわずそのまま後ろにぶっ倒れて、チッコイ男は俺の上に乗りかかった





貴「……だ、れ？」


西「おう！俺は２年の西谷だ！バレー部ポジションはリベロ！よろしくな！！あ、つかお前バレー部か？てかデケェな！何センチだ！！」








何 だ こ の ゲ リ ラ 野 郎 ！ ？




つか上から退けよ！？何で乗ったまま喋ってんだよ、重てぇってば。あと声でかい




貴「あの、退いてもらっても…？」


西「あ、悪いな！！」




とりあえず日陰だからフードを外して自己紹介をする




貴「永田玲、１年…です。一応MB…あ、この前の練習試合は…WSでし、た。」


西「おお！！！一年にして試合出たのか！あ？……あぁーーーーっ！！！！」







煩いし騒がしいし、てか人との距離感クソ近ぇな？！





西「お前！！忌み数ちゃんだろ！？」


貴「え''っ」


西「光仙中のMB！お前烏野に来たんだな！！」


貴「あ、え、まぁ…」





そっかー！！あの時の試合見たぜー！って1人で楽しくお話しながらドンドコ歩く西谷先輩。待って、何で俺の腕掴んでんの？何処連れて行く気？待って待って、ねぇ？




日「レシーブ教えて下さい！！」


貴「あ、日向」


日「ぅえっ！？永田！？え、何で！？」


貴「…それより、西谷先輩に用じゃ…なかったの？」



日「あ、そう！ニシヤさんリベロですよね！？守備専門の…」


西「ニシノ(・)ヤだ。何で俺がリベロだって思う？小っちぇえからか？」






俺、西谷先輩って言ったよな？何で間違えんの日向は？

つか俺そろそろ部活行きたいんだけど。それでなくても遅れてんのに、って思って腕引っ張っても西谷先輩の握力ゴリラ並でビクともしなかった。

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