白烏 ２

【 コダワリ 】 ページ21

やっちまった。言ってしまった。

関係無くは無いから、関わりを持つくらいなら…。思ってしまった俺は、歯止めが利かず言いたい事全部言ってしまった。

しかも言い逃げ。数分前の俺を誰が殴って止めて。




これで東峰先輩来なかったら100%俺が悪い…って中々落ち込んでたら来た。ちゃんとジャージに着替えて、シューズも持って




取り敢えず、良かった




烏「お前らの方から1人セッター貸してくれ」


影「………」


菅「………」





ゴクリと息を呑んだ後、菅原先輩が決心した顔で一歩踏み出した





田「！スガさん！？」


影「…俺に譲るとかじゃないですよね」


菅「…………」


影「菅原さんが退いて俺が繰り上げ…みたいのゴメンですよ」






俺はポジションに関して拘りは無いから、2人の気持ちを全て知る事は出来ない。







菅「…俺は…影山が入って来て…正セッター争いしてやるって思う反面 どっかで……ほっとしてた気がする。

セッターはチームの攻撃の “ 要 ” だ。1番頑丈でなくちゃいけない。でも俺は、トスを上げる事に…ビビってた」





けど、偶に見せる菅原先輩の悲痛な顔は、やっぱり影山がセッターをしている時で
羨ましさとか嫉妬とか沢山の感情が混じった瞳で、コートの外から影山を見ていた





菅「俺のトスでまたスパイカーが何度もブロックに捕まるのが怖くて、圧倒的な実力の影山の陰に隠れて…安心…してたんだ…！」





それでも、菅原先輩は烏野の正セッターだって俺は思ってる。人とのコミュニケーションを欠かさない人で
周りをよく見てスパイカーの打ちやすいトスを上げてくれるセッター





菅「…スパイクがブロックに捕まる瞬間考えると、今も恐い。けど、もう一回俺にトス上げさせてくれ 旭」


東「！………」



菅「…だから俺はこっちに入るよ、影山。負けないからな」


影「俺もっス」




東峰先輩が戻って来て、菅原先輩が自分の気持ち吐き出して、
多分烏野にとって今が前に進むチャンスだ






〈 スターティングメンバー 〉


【 烏野高校 】


３年/WS 澤村 176cm

２年/WS 田中 177cm

２年/WS 縁下 175cm (１年/WS 永田 185cm)

１年/MB 月島 188cm

１年/ S 影山 180cm

１年/MB 日向 162cm





【 烏野町内会＋@ 】


３年/ S 菅原 174cm

２年/ L 西谷 159cm

滝ノ下/MB 185cm

内沢/WS 176cm

森/MB 183cm

嶋田/WS 177cm

３年/WS 東峰 184cm

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