流れ星のようにキミは。 (ページ19)

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華道部ー#ーページ19

しのぶ｢Aさんは部活しないんですか？｣

A｢へ？部活は…うん、しないかな？｣

放課後、部活に行くというしのぶを見送ろうと私は廊下を歩いていた。

しのぶ｢そうなのですか｣

A｢うん、今は学園に慣れるのに時間も欲しい
し｣

しのぶ｢それもそうですね。あ、着きましたので｣

A｢ここが薬学研究部か｣

しのぶ｢はい｣

A｢あれ、こっちは？｣

しのぶ｢そっちは華道部ですね｣

華道部かぁ…！

お母さんがお花好きなんだよな。

しのぶ｢華道部、覗いて見ては？｣

A｢へっ｣

すると

アオイ｢しのぶ先輩、こんにちは｣

綺麗な黒髪をツインテールにしている女の子が現れる。

しのぶ｢アオイ、あら？カナヲは？｣

アオイ｢カナヲは助っ人に行ってます。…え…？
Aさ…、あ、｣

しのぶ｢アオイ？｣

A｢？｣

アオイと呼ばれた生徒は私を見てなぜか驚いた顔をする。

アオイ｢いえ、何もありません。私は神崎アオイです｣

A｢あ、天川Aです、よろしく｣

しのぶ｢アオイ、良ければAさんに花を見せて
差し上げては？｣

アオイ｢そうですね、Aさんこちらにどうぞ｣

A｢あ、ああ｣

そのまましのぶと別れて私はアオイに着いて華道部の部室に入る。

A｢わぁっ…！和室だ！｣

アオイ｢はい、そこに座って花を生けていくんです｣

A｢へえ…！あ、これアオイが生けたの？｣

アオイ｢はい｣

A｢すごい、センスいいなぁ｣

アオイ｢あ、ありがとうございます｣

座ってください、とアオイに言われてその場に正座で座る。

Aさんも、やってみますか？と言われたので私はやらせて貰うことにした。

上手くできるだろうか…。