遅刻しました。「父の日」 ページ26
ーまふまふsideー
今日はずっとソワソワしている人物が僕の家にいる、その人とは…Aである。
僕も最初は驚いた、だっていつもAが家に来る時は僕が呼んでからだったから。
しかし次の瞬間その謎が分かった。
……明日は父の日だ。
『それで、A、どうしたの?』
「明日父の日って聞いたんですけど…その、何も出来てなくて…」
『…そうなんだね、どうするつもりなの?』
「何かあげられたら、とは…思うんですけど」
『……お金、渡そうか?』
「いえ!!それは大丈夫です!…出来れば、自分のお金で買いたいんです。でも、それだけのお金が無くて…」
しょんぼりとしているAにあることに気がついた僕は肩を叩く。
『ねぇ、A……歌は?』
「う、た?」
ぱちくりと瞬きして俺を見つめるAに話を続ける。俺が提案を言い終わる頃にはAの顔は、目はキラキラと輝いていた。
「そうしたいです!!」
『よしっ…じゃあ、やろう!!』
僕とAは防音室に入った。
_そらるside_
眠い目を擦って起き上がる、俺はソファでいつの間にか眠っていたらしい…。
Aが居ない、その代わりにまふが俺の横で眠っていた。意味がわからず「は?」なんて声を出してしまった。
『お、おいまふ。起きろ、Aどこいったのか教えて』
「んー、んぇ?…A?それなら……あれ」
まふが指さした先には誰もいなかった思わずまふを見つめ返す。
「あれ、徹夜だったから寝ぼけてたのかな…?」
『徹夜?まふ、徹夜したのか?』
「ぇ、あ、ちょっと!ちょっとだけですから!!?」
焦ったように弁明するまふ、少し怪しいけどそれよりもAだ、どこに行ってしまったんだろうか…
「……かなたさん、ここに居ます!」
『あ。A……その格好』
「変、ですか」
『…ううん、可愛いよ。どうしたの?』
立っていたのは、ミニドレスに身を包んだAだった。正直言う、とても可愛い、一眼レフが欲しい。
「…いつもありがとう、大好きです!!」
そう言われて目の前に箱を渡された、反射的にそれを受け取り箱を開ける。……そこにあったのは1枚のCDだった。
そこに書かれていたのは俺が作った「嘘つき魔女と灰色の虹」だった。
「その、前から聞いてて…かなたさんに聞いてみて欲しくて、真冬さんに手伝って貰ったんです」
『…凄い嬉しいよ、ありがとうA』
俺は強く、大切に抱きしめた。
・
・
__俺を父と認めてくれてありがとう。
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夜桜(プロフ) - 犬坂さん» わぁぁ!!犬坂ぁぁ!ボードでお話あんましてなかったから久しぶりー!!コメント嬉しい!!!覚えてるに決まってるよ!!!おしゃべりめちゃ楽しかったもん!!!リクエストマジありがとう!!もちのろんで書かせて頂くぜ!!!! (2019年6月30日 19時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂(プロフ) - まふくん可愛いwあ、お久しぶり!犬坂だお、覚えているかい?あと。リクエストで、『夢主ちゃん迷子になってほすぃー』 (2019年6月30日 19時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - そると。さん» 私も素晴らしいリクエスト頂けて嬉しいです!!!そると。さんに感謝しかないです!!コメントありがとうございます!! (2019年6月28日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - こんなに早く書いていただけて嬉しいですー!楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月28日 22時) (レス) id: 86f42cc0f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - まろまろさん» ぁ、まだ数話続きます!!ありがとうなんて、私の方こそリクエスト有難いので、マジ感謝なんですよ!!!本当にありがとうございます!! (2019年6月21日 20時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年3月3日 17時