『そらる』俺、子供育てます。

番外編ー2ー ページ45

いろはと戯れながらはしゃいでるAを横目に俺とまふは話していた。

『……で、本当はなに？』

「…バレますねぇ、結構騙せてると思ったんだけどなぁ」


なんて言いながら少し辛そうに笑うまふ、無理しなくて笑わなくてもいいのにさぁ…


「……曲が、歌詞が、歌が、言葉が……思いつかなくなりました、分からなくなりました…何もかも」


『…そう』


「…案外驚かないんですね」


『俺が驚いても仕方ないでしょ』


「そらるさんは辞めたくなったことはありますか？この生活を」


『……』


「僕は……毎日監視されてるような、表しか見られないで、何も知らないのに、分からないのに否定される、こんな生活……」


そこまで言ってまふは黙った。
黙ったまま俺の目から逃げるように目を逸らして下を向いた。

多分まふもこれ以上は言いたくなかったんだろう、とゆうか言ったら本当に辞めたくなってしまうから。

ここで俺はじゃあ辞めるかなんて言わない、きっとまふはそんな言葉を望んではないと思うから


『じゃあ…息抜きするか、まふ』


「いき、ぬき…？」


何を言ってるのか分からないと言うような表情で俺を見つめるまふにさっきのパンフレットを差し出した。


「……ゆうえんち…ですか」


『そう、Aと一緒に行こうと思ってたんだけど。まふも一緒にどう？』


さっきの硬い表情のまま俺に渡された遊園地のパンフレットを見つめる。


「……危ないですよ」

『ん、知ってる』


「…バレるかも、しれませんよ」


『重々承知だよ』


「Aちゃんを我慢させたり、辛い思いをさせたりするかもしれない」


『…うん…まふは、どうする？』


「……行きます、いいですか」


『うん、行こうか』

「…はい」

ゆっくりと頷いたまふの頭を少し撫でて席を立つ、リビングでいろはと遊んでいたAを呼んでまふも行くと言えば嬉しそうに笑った


「かなたさんと真冬さんも一緒なんですね！！やったぁ！！」


『うん、明日行こう』


「え、そらるさん嘘でしょ！？」


『ほんとほんと』


「だ、だったら早く作業しなくちゃ！！僕帰りま『待て』


『今日は休め』


「ぇ、でも……まだそらるさんとのコラボ曲が…」


『そんなの、お前が無理してやるくらいならやりたくない。だから今日は休め……いいな？』


「……はい、そうします」


やれないくせにやろうとするまふを止めた俺は明日の準備をまふ、Aと始める


久しぶりに子供みたいにワクワクしていた

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