子供生活1日目 ページ4
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あの葬式が終わり、2週間位が立っていて
俺はいつもどうりに暮らしていた
チャイムがなる。
俺が出ないからかスマホに電話がかかってくる。
ようやく目覚めた俺が電話をとると母さんがかけていたようで、早く扉を開けろと言ってきた。
扉を開くと父さんに母さん
…そしてあの女の子がいた。
『ぇ…どうしたのその子』
「引き取った」
『……育てるの?母さん達諦めてたのに』
「違うわ」
『え』
「彼方、あんた子供育てなさい」
『は…?』
「これ、この子の母子手帳とかそうゆうもの、それとアレルギーとか色々なメモ」
『いや、ちょっと待って、意味わかんない』
「…私達じゃ育てられない、でも彼方なら出来ると思った」
『…はぁー、勝手すぎ、ホントに』
「……ごめん、あとよろしくね」
『いや、ちょ、待って!!…はぁ』
ため息をつけば女の子は少し肩を震わせた。
恐がらせたりするかもしれないし、そもそも俺がこの子に気に入られるとも限らないのに…母さんは勝手だ。
『……とりあえずおいで?そこじゃ話しにくいでしょ』と言えば女の子は小さく頷いて俺についてきた。
ソファーに座った俺は深呼吸をする、女の子はずっと下を向いて顔の表情は見えない。
でも、女の子は触れたら壊れてしまいそう、という言葉が似合うような雰囲気だった。
『…これは強制じゃない、断りたかったら断ってね、顔は…あげたくない?』
女の子は小さく首を縦に振る。
『そっか』
『じゃあ…俺が怖い?』
その質問をした瞬間女の子は肩を震わせた。何か原因があるんだろう、でも今ここで聞くには重すぎる気がした。
『分かった、じゃあ最後』
『俺と暮らすっていうのは…嫌だ?』
沈黙が流れる。
『(俺と暮らすのは嫌…か)』
『…やっぱり、母さんのところに戻ろうか』
俺が席を立とうとした時、袖に違和感を感じ振り返る……そこには俺の袖を摘む女の子が顔を上げて俺を見つめていた。
「やだっ!!!」
『ぇ…や、だ?』
「っ……ぁ、あなたと暮らしたい、です」
『……うん、じゃあ、他にある?』
「あんな人達の所に戻りたくない。…でも、あなたなら……と思って」
その言葉を聞いた俺は女の子の前に膝でたつ、女の子は目を見開いて固まっていたが俺は女の子の頭を撫でた。
『分かった、俺と一緒に暮らそう?……いい?』
女の子は小さく頷いて「…よろしくお願いします」と俺に言った。
『…よろしくね』
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いろは - 名前いろはに設定してるんです、めっちゃまぎわらしい、、。 いつもだけど。 (2021年6月28日 17時) (レス) id: 7123c4f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 次回予告が不穏…けどめちゃ面白い……っ! (2020年12月12日 16時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - Machika@まっくるさん» それなとしか言えませんね。読み返してみると、矛盾多くね?ってなります…(真顔)(白目) (2020年1月4日 9時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - なんか夢主ちゃん不幸なのか幸せなのか分かんないですね……(真顔) (2020年1月3日 20時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ハクちゃんさん» コメントありがとうございます、面白いなんて、ありがとうございます!!最っ高の褒め言葉です!!私ももっともっと上手に書けるように頑張ります!! (2019年7月1日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年1月6日 21時