子供生活0日目 ページ3
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この人たちは…昔からこうだ
俺はあまり好きじゃない、と言うか嫌いだ。
だって爺ちゃんの時もこんなんだったから、遺産とかお金とか色々たかってきたコイツらと母さんは戦っていた。
でも今回は身内じゃない、だから口出しは出来ない。
『俺が出たところで何にもなんないしな…』
俺はその光景から目を背けて母さんがいる方に歩いていった。
その途中にある大きな
そこには小さな女の子が立っていた。
『！……』
「……お父さん、お母さん」
大きな瞳から零れた涙とその言葉を聞いた俺は思わず前に出る
ｶﾀｯと音を出してしまった俺の方を振り向いた女の子は目を見開いて固まった。
『あー、…邪魔したね。ごめん』
ここにいては行けない、何故かそんな風に思った、俺は襖に再び手をかけて出ようとする
「…あなたは誰？」
『…俺は彼方』
「…そ」
『……ごめんね、何も出来なくて』
何故かそう言ってしまった、少しの間沈黙が流れる。少女は「…別に」と言って反対側の襖から出ていった。
『……不思議な子だな』
そう呟いた俺の声は線香の煙と共に空気に溶けた。
−−−−−−−−−−−−−−
ご飯を食べ終わり、その後にはまだ飲み会的なことがあるらしいが俺、いや、母さんは断った。
それに、これ以上こんなヤツらと居たらきっとめんどくさくなるし、嫌だったから賛成した。
「彼方、帰るよー」
『…りょーかい』
「彼方、大丈夫かい？」
『何が？…別になんともないよ』
「そうか、ならいい」
父さんに心配されたけど別に体調が悪いとかじゃなくてあの子が気になった。
ただそれだけ…
車では少し重い空気が流れていた。
母さんは黙ったままだったけど急に「あの子…大丈夫かしら」と呟く
「どうしたんだい？母さん」
「だって、あんな人達に任せられるかと思って」
「……どうだろうね」
『…施設に預けるって言ってたよ』
「っ…子供なんだと思ってるのよ！……私達が育てられるなら良かったのに…」
と辛そうに母さんは言った。
母さん達は子供育てられるほどもう若くない、だからあの子にもう一度人を失う辛さを与えたくない、と言って諦めた
『……どうしたら正解なんだろうね』
「…そうね」
そんな会話を最後に俺は2人と別れて家に帰った。
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いろは - 名前いろはに設定してるんです、めっちゃまぎわらしい、、。 いつもだけど。 (2021年6月28日 17時) (
レス) id: 7123c4f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 次回予告が不穏…けどめちゃ面白い……っ！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - Machika@まっくるさん» それなとしか言えませんね。読み返してみると、矛盾多くね？ってなります…(真顔)(白目) (2020年1月4日 9時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - なんか夢主ちゃん不幸なのか幸せなのか分かんないですね……(真顔) (2020年1月3日 20時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ハクちゃんさん» コメントありがとうございます、面白いなんて、ありがとうございます！！最っ高の褒め言葉です！！私ももっともっと上手に書けるように頑張ります！！ (2019年7月1日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年1月6日 21時
