花嫁修業47日目 ページ10
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そらる様と共に共に歩き出した。
目指す部屋はまふまふ様の様の眠る寝室、いつの間にか見慣れた家の創りに目を背けてそらる様の背中を見る。
「…ごめんね」
私に背を向けたままそらる様はぽつりと呟く。
『…どうして、謝るんですか』
「…。…守れないから」
『そらる様のせいでは…』
その言葉はそらる様に口元を手で塞がれたせいでくぐもった声でしか伝えられなかった、いや最後の方は全く分からないだろう。
「A……頼む」
ゆっくりと襖を開ける、目に目隠しをされ魔法陣の真ん中に座らせているまふまふ様はもうあの時に戻ったようで私が近づいたのがわかると即座に此方に目を向けた。目隠しをしていようともその気配が分かるとは流石だ。
『…まふまふ様』
「フー！んぐっ…ぐ…！」
猿轡を外すといきなり噛みつかれそうになり咄嗟に左へと避ける、まふまふ様はその勢いで倒れて私の方を睨んだ。
「ﾆﾝｹﾞﾝ…コロス、ｺﾛｻﾅｹﾚﾊﾞ……食う」
『(来た、…避けない)』
まふまふ様は私の首を鷲掴みにして壁へと叩きつけた、意識が飛ぶとはこんななのだろうか…私は絶叫に似た悲鳴を喉からこぼす。
口角が不気味な程に上がっているまふまふ様の瞳は真っ赤な血のように見えた、私は首を押さえつけられ壁へと立たされた。首が締まっているからか、「ひゅ…ひゅー」というか細い呼吸音が唇から出ている。
しかしそれすらも許してくれないのかまふまふ様は更に力を込めて首をしめた、普通死ぬだろうが何とか意識を保ちまふまふ様を見つめ返す。まふまふ様は口を大きく開けて私の首元に牙を立てた。
嗚呼…食べられるんだ、という普通焦るはずの気持ちがないのか心の中は冷静だった。
ｶﾞﾌﾞｯ…
何とも言えない音と共に私の身体に激痛が走った。今まで上げたことの無い悲鳴よりも大きい雄叫び、そして呻き声が寝室に響き渡る。
痛いなんて言う言葉で例えれる程度のものじゃない、初めての痛覚に涙が自然と目から溢れ出る。骨にヒビが入ったんじゃないかと思う程まふまふ様の歯は鋭かった、いつも見ていたあの歯はまふまふ様の本当の歯では無いのだろうか…
痛い、痛い…でも、ここで私が助けを求めたら…。目の前のまふまふ様の真っ赤な目と紅葉のように赤くなっている彼の頬が見えた。
『(……駄目、だ)』
頭の中ではきっと諦めるように自分に問うているんだろうが私はキツく目を閉じてそれから目を背けた。
決めたのだから、最後まで……ちゃんとこの方に＿＿＿
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ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2021年5月19日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あや - 始めまして！この小説すごい好きです！ まふまふさん推しなので得に！ 受験お疲れ様です 更新頑張ってください！ (2020年4月3日 0時) (レス) id: a7aad2115f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃きら - 推しを愛で隊(夜桜)さん» お返事ありがとうございます。受験だったのですね、お疲れ様です！そしてほんとにすみません、、何回も読み返していてこれまで占ツクで読んだの中でトップ3の中に入るぐらいだいすきな作品です！これからも応援しています、作者様のペースで更新頑張られてください。 (2020年3月29日 21時) (レス) id: 5346f0bcd8 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - 胡桃きらさん» 初めまして、そんな有難い言葉を頂いて本当に嬉しい限りです…！！受験も終わりましたので、更新を少しずつ再開しようと思っています。我儘なんかじゃありません！！わざわざコメントして頂けるなんて驚きましたが…w更新は再開します。絶対なのでご安心して下さい！！ (2020年3月7日 14時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - あいろさん» あ、ありがとうございます！！！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年4月9日 0時
