キセキの世代＋αと怪奇現象【黒子のバスケ】パート7 (ページ31)

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赤司家＝怪奇現象…29 ページ31

外に出ることもできない不自由でつまらない生活が続いたレイアと母親の元に一人の男が来た

男「私は葉条健二。藤宮翔とは昔からの親友だ」

藤宮翔はレイアの父親だ。健二は通された部屋を見回して言った

健二「もう何年も外に出ていないのか？」

母「はい。外に出れば殺されてしまうので。でも此処の家もソロソロ危うくて…」

健二「やはりか。壁にヒビが入っている所を見ると何度か侵入されたり、外側から何かで殴られたようですね」

母親「はい。警備員や執事などを雇える金もなくて…」

母親が悲しそうに俯くと健二は決断したように言った

健二「お二人の身柄を葉条で預かりましょうか？」

母「えっ？」

健二「実は今日その為に来たんです。翔の大切な家族は俺が守りたい、と思いまして」

母「本当ですか？」

当時、葉条財閥は赤司財閥よりは低いが、かなり大きな権力を持っていた

健二「構いませんよ。それでは準備をしてください。今から行きます」

健二の言葉に嬉し涙を流しながら母親はコクコクと頷きレイアを抱きしめた

レイア「お母様？どうしたのですか？」

母「お引越しするのよ。もう外でも遊べるわ」

レイア「本当ですか！？嬉しいです」

二人の親子を見守りながら窓の外へ視線を移す健二

外には藤宮に無駄に使われた税金などを取り戻したり、訴えようとする野次馬が沢山集まっている

健二「もしもし俺だ。藤宮家の裏口に迎えを頼む」

健二が迎えの車を頼むとドアが開き母親とレイアが準備を終えていた

健二「それでは行きましょう」

こうして藤宮レイアは葉条の家に世話になることになった

葉条の屋敷は勿論屋敷自体も大きいが薔薇の花園ばかりで、かなり庭が大きい

レイア「薔薇が沢山ありますわ」

健二「泉とナツメが薔薇が好きなので買いまくってたら増えたんだ」

レイア「泉様とナツメ様？」

健二「俺の子だよ。ナツメが6歳で泉が5歳だ」

母親「お友達になれるかもね」

レイア「ヤッタ～！！」

藤宮親子は喜んだが現実は甘くなかった

父からの話しで泉とナツメはレイアに話しかけようとしていたが、信じきれていない使用人達がワザと遠ざけるのである

お蔭で泉とナツメに全く会えなくなり話せないレイアは一人だった

レイア「うっ(泣)何で私が、こんな目に遭わないといけないんですの…ヒック」

レイアが薔薇の花園で泣いていると誰かが近づいてきた

「一人で何してるんだい？」